EDINETより楽天投信投資顧問が、楽天レバレッジNASDAQ-100が2021年11月17日に新規設定されることがわかりました。現時点でレバレッジをかけたNADAQ100指数連動商品としては管理費用が最安値となります。
NASDAQ100指数に連動するファンドは多数ありますが、レバレッジをかけた商品となると大和アセットマネジメントから出ているiFreeレバレッジ NASDAQ100やiFreeレバレッジFANG+があります。
今回は楽天レバレッジNASDAQ-100についてご紹介いたします。
楽天レバレッジNASDAQ-100(愛称: レバナス)とは
日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きに対して概ね2倍となる事を目指して楽天投信投資顧問が運用するレバレッジ型ファンドで、原則として為替ヘッジを行います。
説明するまでも無いかもしれませんが、 NASDAQ100指数は金融銘柄を除くGAFAMをはじめとしたハイテク企業が中心で、業績の変動が激しいことから値動きが荒くなるのが特徴です。レバレッジをかけることでさらに値動きが激しくなり、ハイリスクハイリターンの商品といえます。
基本情報
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.77%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。メジャーなインデックス型の投資信託と比較すると、管理費用は高めです。
なお現在発表されている販売会社は楽天証券のみですが、ネット証券では軒並み取り扱いが開始になると思われます。
他社商品との比較
参考とするのは、大和アセットマネジメントの iFreeレバレッジ NASDAQ100です。
※2021年10月末時点
ファンド名 | 管理費用(税込) | 純資産 |
---|---|---|
楽天レバレッジNASDAQ-100 | 0.77% | – |
iFreeレバレッジ NASDAQ100 | 0.99% | 1428.27億円 |
管理費用はiFreeレバレッジNASDAQ100に比べると0.22%も安い0.77%。さらに iFreeレバレッジNASDAQ100 の非公式愛称だった「レバナス」を愛称として使うという少々強引な楽天投信投資顧問です。
構成銘柄
構成銘柄については下記の通りとなっております。(2021年9月末時点)
ティッカー | 銘柄名 | 組み入れ比率(%) |
---|---|---|
AAPL | アップル | 11.3 |
MSFT | マイクロソフト | 10.2 |
AMZN | アマゾン・ドット・コム | 8.0 |
TSLA | テスラ | 4.6 |
GOOG | アルファベット クラスC | 4.1 |
FB | フェイスブック | 3.9 |
GOOGL | アルファベット クラスA | 3.9 |
NVDA | エヌビディア | 3.7 |
PYPL | ペイパル・ホールディングス | 2.2 |
ADBE | アドビ | 2.0 |
構成銘柄は102銘柄ですが、上位銘柄はほとんど変わらず。2021年10月に発表された決算後にテスラが時価総額1兆ドル超えを果たしました。Facebookの株価がやや停滞気味。他の巨大ITは軒並み絶好調。テーパリング発表で一時的には下げるでしょうが、今後も成長していくでしょう。
メリット
圧倒的なリターン
あくまでも参考値となりますが、先行商品となるiFreeレバレッジNASDAQ100のリターンは下記の通りです。
2021年10月27日時点で基準価額は38,033円。コロナショック時の底値から約3.8倍と大きなリターンを獲得していることがわかります。
デメリット
値動きは激しい?
ただでさえ、値動きの激しいNASDAQ100指数にレバレッジがかかり非常に激しく値動きとなることが予想されます。
買ってみる?
今回は早速2万円ほどスポット購入して様子を見ようと思います。積立については、2022年以降の構成をどうしようか今悩んでいるところです。
まとめ
大和アセットマネジメントで好調な「レバナス」を後発の楽天投信投資顧問が管理費用最安値で愛称も奪うというかなり強引な手法で出してきました。管理費用が0.22%も違うのであれば、楽天のほうが圧倒的に優位です。まずは少額スポット投資から試してみたいと思います。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。