eMAXIS Neo ナノテクノロジー【低コストテーマ型インデックス】

革新的テーマを取り扱っているeMAXIS Neoシリーズの中でも比較的好調なのが、ナノテクノロジーです。医療・バイオ系に関係がありそうですが、新素材や、微細化・高集積の半導体など応用分野の多いテクノロジーです。

今回は、eMAXIS Neo ナノテクノロジーについてご紹介いたします。

eMAXIS Neo ナノテクノロジーとは

米国の金融商品取引所に上場している、日本を含む世界各国のナノテクノロジー関連企業の株式等に投資を行うS&P Kensho Nanotechnology Indexに連動する成果を目指す投資信託です。為替ヘッジを行わず、ファミリーファンド方式で運用を行います。

ナノテクノロジーとは原子や分子サイズの物質を制御する技術です。化学が絡んでくるので私個人としては苦手な分野です(笑)

ナノテクノロジーと言うと、なんとなく医療系を思い浮かべる方が多いと思われます。医療の分野でも大いに研究が進んでいますが、ナノテクノロジーは応用範囲が広く、環境にやさしい新素材の開発や、おなじみの半導体にも関連しています。

半導体製造装置大手のディスコは、2007~10年ごろTBSサンデーモーニングのスポーツコーナーの少し前の枠にて「私たちの技術は髪の毛を16等分できます!!(当時のCM内では16等分だったような気がする…今は35等分)」というCMを流していました。

思えば、iPhoneやandroidのスマホは一昔前のPC並みのスペックになったのも、半導体が小型化・高性能化した恩恵を十分に受けているものと思われます。

eMAXIS Neo シリーズとは

「Kenshoテクノロジーズ」の開発した株式指数に連動する投資成果を目指す投資信託です。テーマごとにAI(人工知能)が自動で銘柄選定を行います。

対象銘柄

米国の金融商品取引所に上場している銘柄が組入れ対象となります。米国の金融商品取引所に上場していれば対象となるため、米国以外の企業も組入れられる可能性があります。

銘柄選定基準

有価証券報告書などの開示資料をAIが読み込み、テーマに関連する言葉の出現頻度、出現場所などを基に銘柄を選定します。また、時価総額・売買代金による銘柄の絞込みも行われ、時価総額の小さい銘柄や出来高の少ない銘柄は除外されるとのことです。

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基本情報

設定日2018年12月3日
償還日無期限
購入時手数料なし
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率0.792%(税込)
分配金年1回(8月)

基本情報は上記の通りとなります。購入時手数料・ 信託財産留保額は無し、管理費用は0.792%(税込)。 メジャーなインデックス型の投資信託と比較すると高いですが、それでも1%を切る安めの設定。

他の eMAXIS Neoシリーズも全く同額の価格設定。どのテーマを選択するかはお好みです。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

7構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年7月末時点)

銘柄名国・地域比率
PACIFIC BIOSCIENCES OF CALIF米国3.0%
BRUKER CORP米国2.6%
BIONANO GENOMICS INC米国2.6%
NANO DIMENSION LTDイスラエル2.5%
DANAHER CORP米国2.3%
THERMO FISHER SCIENTIFIC INC米国2.2%
ANGIODYNAMICS INC米国2.2%
KLA CORP米国2.2%
NEOPHOTONICS CORP米国2.2%
VUZIX CORP米国2.2%

組み入れ銘柄数は13銘柄と超少数精鋭。予想通り、医療系銘柄多数を占めます。 DANAHER (ダナハー)は個人的に注目してる医療機器メーカー、医療機器はAI/Iotなどのテクノロジーの進化により伸びるものと考えております。

他に半導体関連で KLA と NEOPHOTONICS が組み入れられています。

VUZIX はウェアラブルにも組み入れられていましたが、Google Glassのようなスマートグラスを作っている会社です。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年8月11日時点で、23,785円。

コロナショック前の水準を2~3ヶ月で取り戻し、その後は急騰。半導体不足による半導体関連銘柄への資金流入とコロナ禍にてヘルスケア分野に注目が集まったことも影響していると考えられます。

過去のパフォーマンス

2021年7月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から -4.28%
1年前から+123.48%
設定来+137.85%

設定来からみると、+ 137.85%。

ここ半年間は調整中です。2020年9月からの半年間で+130%とほぼこの半年間の上昇がそのままのリターンとなっています。

なお、2021年7月末時点で、投信直近1年のリターンランキング2位にランクイン(モーニングスター調べ ブルベア・レバレッジ型除く)

まとめ

ナノテクノロジーは素材、IT、バイオなど広範な産業の基盤に関わるものであり、21世紀の最重要の技術と捉えられています。直近では不足している半導体、コロナ禍・世界的な少子高齢化によるヘルスケア関連、SDGsに関連した環境にやさしい素材などが挙げられるでしょうか。注目の技術となりそうなので、関連銘柄も押さえておきたいところです。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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