久々に個人的に好きなIT銘柄を集めたファンドのご紹介です。
菅政権が誕生してから、DXと言葉が独り歩きしていますが、要はIT投資をして業務改善しましょうということです。無能な経営者は目先のコストカットばかりを行い、ITをはじめとする設備投資による生産性向上を怠ってきました。結果としてコロナ禍での非効率な業務・企業風土が露呈する形になりましたが、そのぶんまだまだ改善の余地があるということです。
今回ご紹介するファンドの投資先は日本のみならず世界のDX関連銘柄となります。
今回はデジタル・トランスフォーメーション株式ファンド(愛称:ゼロコンタクト)についてご紹介いたします。
デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド(愛称:ゼロコンタクト)
デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド(以下、ゼロコンタクト)は日興アセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。生活や社会のデジタル化に関連するビジネスを行なう企業の株式に投資を行ないます。
投資コンセプトは下記の通りです。
- ゼロ・コンタクト・ビジネスを行なう企業の株式などに投資を行う
- 個別銘柄の選定においてはアーク社の助言を受ける
DXは、「ITの浸透により、人々の生活をあらゆる面でより良く変革させる」として、2000年初頭に提唱され始めた概念です。昨今のコロナ禍により非接触=ゼロコンタクトのニーズが高まりつつあることから、愛称:ゼロコンタクトとしているようです。
基本情報
設定日 | 2020年7月31日 |
償還日 | 2030年6月7日 |
購入時手数料 | 最大3.3%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率1.7985%(税込) |
分配金 | 年1回(6月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドの中ですので、管理費用1.7985%と高め。
ARK社が助言を行う、貴重なファンドの一つです。
構成銘柄
2021年5月末時点での構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年5月末時点)
銘柄名 | 業種 | 比率 |
---|---|---|
ショッピファイ | ソフトウェア・サービス | 4.4% |
トゥイリオ | ソフトウェア・サービス | 4.1% |
シー | メディア・娯楽 | 4.0% |
ペイパル | フトウェア・サービス | 3.9% |
ペロトン・インタラクティブ | 耐久消費財・アパレル | 3.9% |
ロク | メディア・娯楽 | 3.4% |
スナップ | メディア・娯楽 | 3.3% |
ツイッター | メディア・娯楽 | 3.2% |
ZOOM | ソフトウェア・サービス | 3.1% |
メディア・娯楽 | 3.0% |
これまで紹介してきた、ETFや投資信託での上位構成銘柄がずらり。Facebookが10位でショッピファイが1位になるあたりオンラインショッピング・キャッシュレス銘柄が並んでいるような気がします。
月次レポートでは、構成上位銘柄について一言紹介コメントが掲載されています。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2021年6月18日時点で、13,638円。
設定来から順調に推移していましたが、2021年2月からのNASDAQ急落に比例するかのように下落、現在NASDAQは下落時以上に推移しているものの、当ファンドはまだ回復途上といったところ。
過去のパフォーマンス
2021年3月末時点の情報です。
期間 | 騰落率(分配金込み) |
---|---|
6ヶ月前から | +7.70% |
設定来 | +30.61% |
設定来からみると、+30.61%です。
設定されてから日が浅いのでなんともいえませんが、おおむね順調といえるのではないでしょうか。
純資産に関しても順調に増え続け、2021年6月18日時点で、6,688.82億円となっています。
まとめ
ARK社のETFが購入できない代わりに、ARK社から助言を受けたハイテク銘柄と言うのは参考になります。直近NASDAQに負けているのは気になりますが、今後も追っていきたいと思います。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。