【エマージング・ハンター】フィデリティ・新興国中小型成長株投信

インド・半導体ばかりなのでたまには趣向を変えて新興国を見ていきましょう。何ヶ月か前に日経新聞に面白い記事が出ていました。

新規設定される際に気になってはいましたが、まさか当初設定額770億円を集めるとは…。なかなか注目のファンドなので調べてみました。

今回は、フィデリティ・新興国中小型成長株投信(愛称:エマージング・ハンター)についてご紹介いたします。

フィデリティ・新興国中小型成長株投信(愛称:エマージング・ハンター) とは

フィデリティ・新興国中小型成長株投信 (以下、エマージングハンター)はフィデリティ投信株式会社が運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 新興国の国内経済の長期的な成長トレンドから恩恵を受ける中小型企業の株式等に投資

本ファンドはMSCI新興国中小型株指数の構成銘柄(約2,800銘柄)から高い収益成長を維持する優良企業を発掘、市場が見過ごしている銘柄を割安な水準で購入することで中長期的に高いリターンの獲得を狙います。

本ファンドを設定するにあたり、フィデリティ投信代表取締役社長 デレック・ヤングは次のようにコメントしています。

新興国の中でも特に成長の恩恵を受けられる中小型株には質の高い銘柄が数多く存在する一方で、玉石混交となっているのが現状です。ボトムアップ・アプローチのフィデリティが、一般的に選別が難しい新興国中小型株を発掘投資するこのファンドを、このたび日本の投資家のみなさまに提供できることを嬉しく思います。既存の投資先のほかに新たな成長分野に投資機会を探す個人投資家の方を含め、幅広い投資家の長期の資産形成に、このファンドがお役に立てることを願っています。

個別企業分析にあたっては、世界の主要拠点のアナリストによる企業調査結果を活かし、現地のポートフォリオ・マネージャーによるボトム・アップ・アプローチを重視した運用を行います。

フィデリティ投信の特徴でもあるのですが、フィデリティ・アジア株・ファンドでも述べたように、投資先の企業だけでなく、仕入先や関係会社の調査はもちろんのこと、グローバルネットワークを活かして、世界中の競合他社との比較も行ないます。

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基本情報

設定日2024年4月24日
償還日無制限
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額0.20%
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.804%(税込)
分配金年1回(2月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、信託財産留保額は0.2%管理費用は1.804%と結構高めの設定。

いちおう新NISA対象。

取り扱いは野村證券のみなのが残念。

構成銘柄

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2024年6月末時点)

銘柄名業種比率
iシェアーズ・コアMSCIエマージング・マーケットETFその他新興国金融3.1%
鈊象電子(インターナショナル・ゲームズ・システム)台湾コミュニケーション・サービス1.7%
マビ・ギイム・サナイ・ベ・ティジャレットトルコ一般消費財・サービス1.6%
シュリラム・ファイナンスインド金融1.6%
アモーレパシフィック韓国生活必需品1.5%
元太科技工業(イー・インク・ホールディングス)台湾情報技術1.4%
国巨(ヤゲオ)台湾情報技術1.4%
iシェアーズMSCIインドETFインド金融1.4%
ビズリンク・ホールディング台湾資本財・サービス1.4%
緯穎科技(ウィウィン)台湾情報技術1.4%

組み入れ銘柄数は103と以外にも絞っています。ETFを二つ入れて分散を図る一方で、聞いたこともない企業も組み込まれています。セクターで言うと情報技術が多い印象。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2024年8月9日時点で、9,266円。

さすがに直近の世界同時株安の影響で爆下がりしていますが、順調に純資産額を増やしています。

まとめ

設定されたばかりですが、意外と成績は安定していて少しずつ右肩上がりです。

管理費用が高いのはネックですが、十分成長の余地はありそうです。

構成銘柄を見る限り、 iシェアーズ・コアMSCIエマージング・マーケットETF と iシェアーズMSCIインドETF を買うのもよいかもしれません。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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