eMAXIS Slim シリーズから待望の新商品の登場です。
この度、三菱UFJ国際投信が2023年9月15日(金)にeMAXIS Slim 全米株式を設定すると発表しました。
同社の提供する eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)や eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) :オルカンは圧倒的な人気を誇っており、特にオルカンは信託報酬の値値下げを発表したばかり。
完全に新NISAを睨んだものと思われますが、既存の米国株式(S&P500)ではなくあえて全米株式を出してきたことに本気度を感じます。
今回は eMAXIS Slim 全米株式についてご紹介いたします。
eMAXIS Slim 全米株式とは
MSCI USA Investable Market Index(配当込み、円換算ベース)に連動する成果を目指す投資信託です。
あまり聞きなれない指数ですが、米国株式市場の時価総額 99%をカバーするように設計された大型株、中型株、小型株を対象とする時価総額加重型の株価指数です。
現在この MSCI USA Investable Market Index に連動する投信やETFは存在しないようです。
なお、米国の大・中・小型株に投資するETFやファンドと言うと、バンガード社のETF VTI、そのVTIに間接的に投資するSBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI・VTI)、楽天・全米株式インデックス・ファンド (楽天・VTI)が挙げられますが、それらがベンチマーク対象としている指数 CRSP US Total Market Indexに近いと考えられます。
基本情報
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.09372%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。Slimシリーズということもあり、同社の提供するe MAXIS Slim 米国株式(S&P500)と同額の 0.09372%という破格の管理費用。今のところ販売会社はSBI証券、楽天証券、マネックス証券の予定。
2024年の新NISA・成長投資枠の対象となる予定。(2023年の現行NISAは対象外のようです)
構成銘柄
構成銘柄については、詳細は明らかになっていませんが、おそらくオルカン・S&P500・VTIと同様に上位はMagnificent Seven(GAFAM+Tesla+Nvidia)が中心になると思われます。
パフォーマンス
高パフォーマンス
青:MSCI USA IMI (全米株式)
黄色: MSCI World IMI(全世界株式)
水色: MSCI ACWI IMI(先進国株式)
2008年からのリターンの比較です。全世界株式・先進国株式に連動する指数と比較して、大きなパフォーマンスとなっていることが確認できます。
まとめ
出るとは思っていましたが、ここに来てeMAXIS Slimシリーズの新商品が出ました。SlimシリーズにはS&P500、オルカン、先進国株式はありましたが、全米に投資する商品はなかったのでまたまた新NISAにむけて商品選びに苦労しそうです。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。