【jnext】SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト【好成績投信の中身を拝見】

人気の投信の中身を覗いてみようシリーズから、前回ご紹介したSBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブに似た商品のご紹介です。

日本株のアクティブファンドの中で高い成績を残しており、革新的な高成長が期待される企業の株式に投資する順張りのファンド。

今回は、SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト(愛称:jnext)についてご紹介いたします。

SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト(愛称:jnext)とは

SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト(愛称:jnext)(以下、ジェイネクスト)は独立系投資顧問会社のエンジェルジャパン・アセットマネジメント株式会社より投資に関する助言を受けて、SBIアセットマネジメントが運用するファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 革新的な高成長が期待される企業への厳選投資
  • エンジェルジャパン・アセットマネジメント株式会社より投資に関する助言を受けて運用

銘柄選定に当たっては、エンジェルジャパン・アセットマネジメントの助言を受けて、個別面談による調査・分析を行い、株価水準・財務安全性・短期業績の安定と中長期の戦略・経営者の志を総合的に評価する点は同じ。

組み入れ銘柄についても、銘柄の分散・買い付けタイミングの分散による分散投資をおこなう点もジェイリバイブと同じです。

ジェイリバイブと異なるのは、ジェイリバイブが何らかの理由で下落して割安のまま放置された銘柄を対象としていたのに対し、ジェイネクストは現在は割安なものの将来への成長機会を持つ(=企業家精神溢れる)革新的な高成長が期待される企業の株式に厳選投資します。

緑色のラインがジェイネクスト、赤色のラインがジェイリバイブ。ご紹介する予定はありませんが、青色のラインがジェイクールを指しているようです。

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基本情報

設定日2005年2月1日
償還日無制限
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額0.3%
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.65%(税込)
分配金年1回(2月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、管理費用は1.65%と高めで、信託財産留保額は0.3%。ジェイリバイブの1.87%よりは安い水準

同じ内容のファンドで、SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト(年2回決算型)というものがありますが、こちらは年に2回分配金が出ます。

なお、SBIアセットマネジメントが運用を行っていますが、販売会社はSBI証券だけでなく、マネックス証券・楽天証券など一部ネット証券にも門戸は開かれています。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

業種別は下記のとおり。(2021年4月末時点)

業種組み入れ比率
サービス業27.2%
情報・通信業16.7%
精密機器9.9%
その他製品9.7%
電気機器8.1%
化学5.7%
機械5.5%
その他14.1%

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年4月末時点)

銘柄名業種比率
レーザーテック電気機器3.3%
スノーピークその他製品3.2%
ローツェ機械3.1%
エスプールサービス業3.0%
シグマクシスサービス業3.0%
トランザクションその他製品2.9%
朝日インテック精密機器2.8%
メンバーズサービス業2.8%
トリミカル研究所化学2.6%
寿スピリッツ食料品2.6%

組み入れ銘柄数は56銘柄。東証一部上場銘柄が56銘柄中の85%を占めます。2020年から2021年に大きく株価を伸ばした銘柄が目立ちます。

個人的な注目銘柄は下記です。

レーザテック

端半導体に不可欠な検査・測定装置を手掛ける研究開発型メーカー。独自の光応用技術を中核に、画像処理、精密機構、エレクトロニクスなど、周辺技術と融合。

収益のけん引役となっているのが、次世代半導体の製造に必要な新しい技術のEUVL(極端紫外線リソグラフィ)対応製品。同社は、2010年からEUVL基礎開発センター(業界の基盤技術確立のための研究機関で既に解散済み)に参画し、他社に先駆けて開発を進めてきました。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年5月21日時点で、50,046円(分配金再投資込 50,213円)

2016年ごろから純資産を増やし始め、2016年ごろからの高パフォーマンスで、基準価額を大きく伸ばしています。純資産はあまり伸びていません。

過去のパフォーマンス

2021年4月末時点の情報です。

期間騰落率
6ヶ月前から+7.08%
1年前から+49.73%
3年前から+48.85%
5年前から+173.98%
設定来+413.88%

設定来からみると、+413.88%です。

ロングセラー商品だけあって運用期間が長く、リーマンショック・東日本大震災のころは低迷していましたが、ここ5年は絶好調。

まとめ

ジェイネクストの場合はより高い成長性を重視するという戦略をとっています。ジェイネクストのほうが私の投資戦略に近いような気がしますが、組み入れ上位銘柄を見ると、東証一部上場でなかなか投資しにくい銘柄が多い印象です。年次の運用報告書も参考にしたいと思います。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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