ケンウッド、ソニーで製品デザインを担当された秋田道夫さんの著書。X(旧Twitter)でツイートが流れてきたので気になって購入。
概要
「期待しない」生き方
機嫌を良く保つには周りに期待しない
景色としての自分を美しく保つ
既に飽きられているものに新しさがある
昔からなじんでいる言葉を選べば理解しやすい
誰と話すときでもさん付けで
人がやりたがらない仕事をしている人の中に本当に偉い人が潜んでいる。油断しない。
口で勝たない。目で負けない。
言葉選びにも優しさが必要
自分自身にゆとりがないと人にやさしくなれない。
人に見せているようで実は人から見られている
自分を良く見せるため、愛されるための選びはしない。
ロングセラーは研ぎ澄まされた普通。
なんでもやさしくするのが親切ではない
相手にゆだねるのがコミュニケーションの作法。
自分でアカウント名に「先生」「さん」をつける人がいる。決めるのは相手。
メールの文章で「!」を使わない。自分がされて嫌なことはしない。
所感
秋田さんは製品のデザイン、所謂プロダクトデザイナーをされている方。奇抜なデザインではなく、シンプルでも何か新しさを感じるデザインのようです。
秋田さんの言葉の中で気になったのは、出オチのようですが、「自分と周りに期待しない」ということ。周りに期待するから自分の思い描いていたプランから外れると怒ったり不機嫌になったりする。自分に期待するから見栄を張ったり、大口を叩いたりする。
よく、「自分の機嫌は自分でとる」といいますが、秋田さん流に解釈すると自分と周りに期待しすぎないことでしょうか。
期待しないから余計なことをしなくていい。突き詰めていくと、本当に必要なものだけが残り、シンプルとなる。
デザインも生き方も共通する部分があると考えさせられました。