【書評】バカと無知 人間、この不都合な生きもの

結構過激なタイトルですが、書店にて衝動買い。割と売れているようです。

著者は「無理ゲー社会」で有名となった(未読です)橘玲氏。

概要

バカと無知には相関性がある

前書き -安倍元首相襲撃事件-

安倍元首相が銃撃されるというショッキングな事件は記憶に新しい。犯人の男は、家族が統一教会にのめりこみ、広告塔となっていた安倍元首相に対して、異常と思える恨みを転嫁していた。加害者となった男には自身が「被害者/善」、安倍氏が「加害者/悪」という強烈な思い込みがあった。

人間の生存本能

ヒトは生きていく上で、危険を避けるように本能的に備わっている感覚がある。目立ちすぎると共同体から反感を食らい駆逐される、目立たないと異性から相手にされず子孫を残すことが出来ない。

平均点を目指しながら、しれっと上を目指すのはわれわれの祖先の時代から。

上に行くためには、自らが上に立つのではなく、上に行った人間を叩けばいい。

幼少の頃からの謎は既に祖先の時代に出来上がっていたようです。

バカは自分がバカである事に気づかない

ダニング・クルーガー効果とも言う。能力が低いものは自分が能力が低いということを認識できていない。自分より下を見つけてマウントをとる。社長が研修に行った次の日の朝礼や会議でそれらしいことをいうのがよい例。

日本人に3人に1人は日本語が読めない

まさかとは思うが、パソコンを使って仕事が出来る人は1割にも満たない。役所に必要書類を自力で作成して提出できる人間は5人に1人。その役所の難しい書類を作っているのは、一部の超高学歴の人。

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所感

自分にはまだわからないことが沢山ある。哲学なんてチンプンカンプンですし、最新のIT事情なんて現場から離れて長いのでもっとらくちんで楽しく書ける方法もあるんだろうなぁっていう程度です。

これがわかっていない人って、今ある自分の知識だけが正しいと思っているから、とんでもないことを言い出すんですよね。強烈な思い込みで人を恨んだり、根拠もない自信で部下を巻き込んで丸投げしたり。

上記でも触れましたが、「バカは自分がバカなことに気づいていない」これに限ると思うんです。どんなに説明をしても話を聞こうともしない。何度も不快なことを言う。自分のことを棚上げして揚げ足ばかりとる。こんな人間が組織のトップに立ってイエスマンで周りを固めると最悪です。間違った意思決定に気づけないのですから。

今まで私は何とか分かり合おう、理解してもらおうという姿勢で接してきたことがありました。学校や研修でも習うはずです。ただ足を引っ張られることが多く、視点を変えてみるとそもそも話が通用する相手なのか?という考えにたどり着きました。その考えにたどり着いたとき、私はなんて無駄な時間を過ごしたのかと後悔し、前職のほとんどの人間をブロックしました。

見下しているつもりはありませんが、無知ゆえに決め付けたり話を聴こうとしない人と関わる時間はありません。無駄な人だと思ったら即座に見切りをつけましょう。

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