口座だけ持ってるLINE証券から、通知メッセージがありました。「LINE証券つみたて購入件数TOP5のご紹介」とのことです。eMAXIS SlimのオルカンとS＆P500などおなじみのラインナップだろうと見ていくと、見慣れないファンドがありました。「フューチャートレンド世界株」。有名どころのファンドはもう調べつくしているはずなのに…と思いきやそれもそもはず、どうやらLINE証券専売のようです。せっかくなので調べてみました。
今回は、 フューチャートレンド世界株についてご紹介いたします。
フューチャートレンド世界株とは
フューチャートレンド世界株は野村アセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 新興国を含む世界各国の株式に投資対象とする。
フューチャートレンド世界株 AIやIoT、フィンテックなどテクノロジーの進化で注目されている企業のみならず、高齢化社会や働き方改革といった社会課題に取り組む企業にも投資するなど、複数のテーマに投資します。さらに、時代のトレンドに応じて、成⻑テーマは随時⾒直しを⾏ない、それに伴い組⼊銘柄の変更をおこないます。
LINE証券について
LINE Financial と野村ホールディングスの共同出資により設立され、2019年にサービス開始。
専用サイト・アプリは必要なく「LINE」内からアクセスできる簡易性や、1株から取引できる「いちかぶ」など投資初心者・若者向けの証券会社。FX、信用取引、iDecoへの対応など、ネット証券御三家(楽天証券、SBI証券、マネックス証券)に対抗する新勢力として注目を集めています。
野村アセットマネジメントは本ファンドのほかにもLINE証券専売の商品をいくつか販売しているようです。
基本情報
| 設定日 | 2019年11月25日 |
| 償還日 | 2029年11月25日 |
| 購入時手数料 | なし |
| 信託財産留保額 | 0.3% |
| 管理費用 （含む信託報酬） | 年率1.485%(税込) |
| 分配金 | 年一回 |
基本情報は上記の通りとなります。購入時手数料はかかりませんが、アクティブファンドですので、管理費費用は 1.485%と高めで、信託財産留保額は0.3%。
前述しましたがLINE証券専売となっています。
構成銘柄
公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。
月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。
構成銘柄上位10位については下記の通りです。（2022年7月末時点)
| 銘柄名 | 国籍 | 業種 | 比率 |
|---|---|---|---|
| INTUIT INC | アメリカ | ソフトウェア・サービス | 4.2% |
| MICROSOFT CORP | アメリカ | ソフトウェア・サービス | 4.0% |
| BRISTOL-MYERS SQUIBB CO | アメリカ | 医薬品・ﾊﾞｲｵﾃｸﾉﾛｼﾞｰ・ﾗｲﾌｻｲｴﾝｽ | 3.6% |
| CME GROUP INC | アメリカ | 各種金融 | 3.2% |
| AMAZON.COM INC | アメリカ | 小売 | 3.1% |
| SERVICENOW INC | アメリカ | ソフトウェア・サービス | 3.0% |
| UNITEDHEALTH GROUP INC | アメリカ | ヘルスケア機器・サービス | 2.9% |
| ADOBE INC | アメリカ | ソフトウェア・サービス | 2.7% |
| MASTERCARD INC | アメリカ | ソフトウェア・サービス | 2.5% |
| COTERRA ENERGY INC | アメリカ | エネルギー | 2.3% |
構成銘柄は57前後。アメリカの銘柄が8割弱を占めます。見慣れた銘柄ばかりですが、 CME、INTUIT は金融関係、ブリストル・マイヤーズ スクイブ、ユナイテッドヘルスは高齢化対策、その他ハイテクと現代のトレンドを反映した結果となりました。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2022年8月18日時点で16,021円。
コロナショック直前の設定ですが、その後の米株高の波に乗って大きく基準価額を伸ばしています。
過去のパフォーマンス
2022年7月末時点の情報です。
| 期間 | 騰落率(分配金込み) |
|---|---|
| 6ヶ月前から | +7.57% |
| 1年前から | -2.51% |
| 設定来 | +53.69% |
設定来からみると、+53.69%です。
前述しましたがコロナショック後からは好調な推移で純資産を伸ばしています。直近は調整中ですが今後に期待しましょう。
まとめ
構成銘柄を見ていくと、ヘルスケア銘柄が多いような気がします。これからの時代はAI/IoTと言うより高齢化対策なのでしょうか。
LINE証券には野村アセットマネジメントから専売商品がいくつか販売されていますので、こちらも調べてみたいと思います。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。
