【ゴールデンルーキー】MHAM米国好配当株式ファンド

引き続きダイアモンドZaiの9月号に2022年上半期に好調だったファンドの特集が掲載されていました。その中からいくつかピックアップしていきたいと思います。今回も米国株です。高配当の株式だけでなく、優先株式、REIT、MLPに投資します。

今回は、MHAM米国好配当株式ファンド(愛称:ゴールデンルーキー)についてご紹介いたします。

MHAM米国好配当株式ファンド( とは

MHAM米国好配当株式ファンドはアセットマネジメントOneが運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 米国の金融商品取引所に上場している株式およびる優先株式、REIT、MLPに実質的な投資を行う
  • 実質的な投資比率は、原則として株式60%、MLP40%を基本とする
優先株式とは

優先株式は、普通株式に比べて、配当金や会社の残余財産を優先的に受け取れる等、投資家にとっ
て優先的な権利を有する株式です。一方で、会社の経営に参加する権利(議決権)については一般
的に制限されています。

Googleの親会社アルファベットの通常の株式Class A,議決権無しのClass Cが近いイメージです。

MLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)とは

Master Limited Partnershipの略称で、米国で行われている組合型の共同投資事業形態の一つであり、金融商品取引所に上場され取引されています。
MLPの多くは、原油や天然ガスなどの天然資源の探査、精製、備蓄、運搬等に要するインフラ事業に投資を行い、そこから得られる収益を配当として投資家に支払います。

超ざっくりいうと、投信やREITのようなものと思ってもらえればと思います。

米国の金融商品取引所に上場している株式の中から、配当利回りのほか、ファンダメンタル
ズ分析による収益・配当成長予測等を勘案して銘柄を選別し、投資を行います。

高配当の株式に加え、相対的に高い利回りの優先株式、REIT、MLPを複合的に組み合わせてポートフォリオを構築します。

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基本情報

設定日2013年9月26日
償還日2028年9月25日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額0.3%
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.925%(税込)
分配金毎月or年一回(9月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、管理費費用は 1.925%と高めで、信託財産留保額は0.3%。

毎月決算型/年一回決算型、為替ヘッジあり/なしのプランが選択でき、運用期間中のスイッチングも可能。以下、年一回決算型・為替ヘッジなしのパターンをご紹介いたします。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

マザーファンドが同じため、決算型・為替ヘッジはどれを選んでも組入れ銘柄は同じです。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2022年6月末時点)

銘柄名種別業種比率
マイクロソフト普通株式ソフトウェア・サービス6.7%
アップル普通株式テクノロジー・ハードウェアおよび機器4.5%
ブリストル・マイヤーズスクイブ普通株式医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス2.9%
ジョンソン・エンド・ジョンソン普通株式医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス2.7%
イーライリリー・アンド・カンパニー普通株式医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス2.5%
マクドナルド普通株式消費者サービス2.5%
ユナイテッドヘルス・グループ普通株式ヘルスケア機器・サービス2.2%
M&T銀行普通株式銀行2.2%
リパブリック・サービシズ普通株式商業・専門サービス2.1%
シェブロン普通株式エネルギー2.0%

構成銘柄は70前後。普通株式が95%、REITが5%です。

高配当のおなじみ銘柄が揃ったように思えますが、意外とヘルスケア銘柄が多い印象です。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2022年7月29日時点で25,925円。

コロナショック後から一気に基準価額を伸ばした後、2022年に入って株式市場が下落する中、高配当株式中心の当ファンドは続伸。

過去のパフォーマンス

2022年7月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から+13.47%
1年前から+21.21%
3年前から+56.78%
設定来+159.25%

設定来からみると、+159.25%です。

前述しましたがコロナショック後からは好調な推移、2022年も好調でプラスリターンとなっています。

まとめ

高配当の普通株式、優先株式、REIT,MLPを組入れるとありますが、実際の組入れ銘柄を見ると、95%を普通株式が占めています。マイクロソフト、アップルあたりはやはり磐石なのでしょう。ただそうなると管理費用の高い本ファンドより、普通にVYMやHDVを買っておけばいいような気もしますが。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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