久々に個別銘柄について紹介していきたいと思います。四季報春号の中からいくつかピックアップ。以前から名前を知っていた銘柄ですが、四季報の数値を確認し、そろそろ買い時ではないかと判断しました。
今回は7694 いつもをご紹介いたします。
7694 いつも とは
会社概要
「株式会社いつも」は、日本の中小から大手に至るまで幅広いメーカーへのEC事業の総合支援、D2C・ECブランドのM&A・成長支援、EC人材育成を行う会社です。
沿革
2007年2月 設立 ECコンサルティングサービスの提供開始
2011年7月 楽天市場出店企業向けにECマーケティング支援サービスの提供開始
2012年4月 Yahoo!ショッピング出店企業向けにECマーケティング支援サービス の提供開始
2012年6月 ECサイト運営オペレーション支援サービス の提供開始
2013年11月 Amazon出店企業向けにECマーケティング支援サービスの提供開始
2021年12月 東証マザーズ(当時)上場
事業概要
メインはECコンサル。楽天・Yahooショッピング・Amazonなどの各種モール、FutureShop・MakeShopなどのASPカートやEC-CUBEなどを利用した自社ECサイトの立ち上げ支援やマーケティング支援・代行業務を行っています。
コロナ禍により、実店舗の来店減少を機にECサイトを立ち上げる事例が非常に増えてきており、コロナが落ち着いたとしても(とはいいながらかれこれ2年過ぎてしまいましたが…)一定の需要は残ると思われます。
さらに、今力を入れているのはEC事業代行「ハンロー」。ネットでモノを売りたいが、サイトを立ち上げたり運用する人材の確保や時間がないという業者向けに、ただ商品を「卸す」だけで、楽天やAmazonなどの【販路】を開拓、さらに専売サイトの立ち上げ・運営など、ブランドイメージを保ったまま丸投げできるサービス。今後はECコンサルよりもこちらのEC事業代行の売上比率を高めていくという成長戦略を描いています。
業績
株価チャート
株価を見ていきましょう。
2020年12月上場と比較的新しい銘柄。上場直後は5,800円をつける場面もありましたが、その後はずるずると下落。2022年に入り、ついに1,000円を割り込む場面も出てきましたが、徐々に上昇中。今が底値か。
(2022年4月1日時点)
PER | 20.42倍 |
PBR | 3.79倍 |
EPS | 75.6 円 (予想) |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
単19.3 (18ヶ月変則) | 4,404 | 68 | 80 | 69 | 15.2 | 0 |
単20.3 | 5,261 | 170 | 198 | 143 | 31.3 | 0 |
単21.3 | 8,797 | 526 | 547 | 419 | 86.2 | 0 |
連22.3 | 11,448 | 569 | 557 | 386 | 67.8 | 0 |
連23.3 (四季報予想) | 14,500 | 800 | 800 | 550 | 96.8 | 0 |
過去5年の業績と予想です。(2019年3月期は変則決算、2023年3月期は四季報予想)
22年3月期は減益見込みではありますが、今後はEC事業代行が急速に伸びるとの成長戦略を描いており、急激な利益拡大の見込みです。
配当
上場から日が浅いということもあり、無配です。
株主優待
優待はありません。
まとめ
- EC関連
- 業績拡大中
- 株価は底打ちか
EC関連は個人的に好きな業界なので、どうしても贔屓目に見てしまいますが、EC業界はコロナ後もまだまだ伸びると踏んでいます。ECの出店・運営に関しては、どうしても小売とは違う経験が必要となってきますので、いつものようなコンサル・代行業務の需要は今後も増えてくるのではないでしょうか。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。