グローイング・フロンティア株式ファンド

引き続き、ダイアモンドZaiの好調だったファンド特集からいくつかピックアップしていきたいと思います。今回は新興国ファンドですが、新興国よりもさらにハイリスクなフロンティア諸国に投資する商品です。ダイヤモンドZaiの2021年リターンランキング新興国部門第一位です。

今回は、グローイング・フロンティア株式ファンドをご紹介いたします。

グローイング・フロンティア株式ファンド とは

グローイング・フロンティア株式ファンドは三井住友DSアセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • フロンティア諸国の企業の株式等へ投資
フロンティア諸国とは

経済が発展段階の初期にあり、先進国、新興国より市場規模等が小さく、将来的に高い成長が期待される国・地域を指します。(例、東南アジア諸国の一部・アフリカ諸国・東欧諸国など)
*MSCI(指数算出会社)で定義されている先進国、新興国いずれにも入らない国とします。
なお、投資対象銘柄に柔軟性を持たせるため、一部の新興国にも投資を行います。
(アルゼンチン、コロンビア、ペルー、フィリピン、パキスタン、エジプトなど)

世界経済への投資となると、先進国だとアメリカ、新興国だと中国、台湾、インドあたりが中心となっていますが、その両方にも入らない新たな区分として、新興国よりも発展途上にある国「フロンティア諸国」投資と言うものがあります。

経済が発展の初期にあたるフロンティア諸国は比較的高い成長が見込まれる反面、投資先の国の政治、経済事情、通貨・資本規制等の原因により、より大幅に個別企業の株価が変動することが考えられるリスクの高い投資となります。当然ですが情報を入手するのが非常に困難なため、投信に任せてしまおうという狙いです。

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基本情報

設定日2017年6月12日
償還日2027年6月28日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率2.08025%(税込)
分配金年1回(6月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、管理費費用は2.08025と非常に高め。投資情報が入手困難でリスクの高い商品ですので仕方ないのかもしれません。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年11月末時点)

銘柄名国・地域業種比率(%)
Mobile World Investmentベトナム小売6.0
FPTベトナムソフトウェア・サービス5.7
BRAC Bankバングラデシュ銀⾏5.2
Banca Transilvaniaルーマニア銀⾏ 4.8
Marel HFアイスランド資本財4.7
Kaspi.KZ JSCカザフスタン各種⾦融4.3
Safaricomケニア電気通信サービス4.2
Bank for Foreign Trade of Vietnamベトナム銀⾏4.1
Phu Nhuan Jewelry JSCベトナム耐久消費財・アパレル3.8
E-Finance Digital & Financial Invエジプトソフトウェア・サービス3.7

構成銘柄は約52銘柄。当然ですが聞いたことの無い企業ばかりです。ベトナムが圧倒的に多い印象。他にもエジプトやケニヤなどのアフリカ諸国も含まれています。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2022年1月14日時点で、13,221円(配当金再投資込み 13,334円)

コロナショックはフロンティア市場も例外なかったようで大暴落もその後は急上昇。新興国の代表となる中国が政治不安でもたもたしている間に、2021年も急上昇。

過去のパフォーマンス

2021年12月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
半年前から+11.49%
1年前から+40.84%
3年前から+51.62%
設定来+33.34%

設定来からみると、+33.34% です。

前述しましたが、 ダイヤモンドZaiの2021年リターンランキング新興国部門第一位 です。

まとめ

米国でも中国でもなく、ハイリスクハイリターンなフロンティア諸国投資。2021年は中国の情勢不安から資金を引き上げ他の新興国・フロンティア諸国に資金が流れたことも好調の要因です。

この中でもベトナムは投資対象として面白いのではないかと感じます。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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