日本の株式市場が低調で、もう米国株にだけ投資しておけばよいのではないかと思う今日この頃。先進国株式は定番のファンドが並ぶ中で、新たにSOMPOアセットマネジメントから最安値の商品が発売されることになりました。先進国株式に投資するアクティブファンドでありながら信託報酬(税込み)は破格の0.077%!!
今回は、SOMPO123 先進国株式についてご紹介いたします。
SOMPO123 先進国株式とは
SOMPO123 先進国株式はSOMPOアセットマネジメント株式会社が運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 日本を除く先進国株式に投資
- 原則として概ね123銘柄程度に分散
- 為替ヘッジは行わない
ベンチマークは無く、123銘柄の先進国株に投資するアクティブファンドです。後述しますが、アクティブファンドでありながら信託報酬0.077%とという超破格の設定です。
構成銘柄については、日経新聞の記事内では、「MSCI KOKUSAIとの変動幅が上下2%程度におさまるように運用」するとの記載がありましたが、詳細は不明です。
プレスリリースには下記の文言があります。
「SOMPO123 先進国株式」は、日本を除く先進国の株式(原則として概ね123銘柄程度)に分散投資を行い、中長期的な値上がり益の獲得をめざすファンドです。
プレスリリース
当ファンドは主としてネット販売会社を通じて、積み立てなどの長期投資を行うお客さまを想定しているため、運用コスト(信託報酬)を抑えた商品設計とさせていただきました。
新たに資産運用をスタートされるお客さまの最初の第一歩(1ステップ)に選んでいただくとともに、2 ステップ、3ステップと継続してご投資いただくことをめざしてまいります。
123銘柄というのは単に語呂合わせのような気もしますが、超低価格を実現するにはアクティブファンドといいながらもインデックスファンドに近い運用になるのではないかと勝手に予想します。
基本情報
設定日 | 2021年12月20日 |
償還日 | 無制限 |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.077%(税込) |
分配金 | 年1回(12月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドではありますが、管理費費用は 0.077%と超破格。
ネット証券専売の予定で、SBI証券と松井証券での販売がアナウンスされています。
構成銘柄
前述の通り、構成銘柄については「MSCI KOKUSAIとの変動幅が上下2%程度におさまるように運用 」とありましたが詳細は不明です。わかり次第追記します。
おそらくですが、GAFAMをはじめとしたおなじみの銘柄が上位となることが予想されます。
類似商品との比較
まだ詳細が明らかになっていないため、 MSCI KOKUSAIインデックスに連動するファンドと比較してみたいと思います。
ファンド名 | ベンチマーク | 信託報酬(税込み) | 純資産額(億円) |
---|---|---|---|
SOMPO123 先進国株式 | ? | 0.077% | – |
eMAXIS Slim先進国株式 | MSCI KOKUSAI | 0.1023% | 2758.31 |
<購入・換金手数料なし> ニッセイ外国株式 | MSCI KOKUSAI | 0.1023% | 3496.41 |
MSCI KOKUSAI インデックスに連動する先進国株式インデックスファンドといえば、長い歴史を誇る ニッセイ外国株式と低価格の eMAXIS Slim先進国株式 。値下げ合戦が続き、今のところは同じ信託報酬ですが、上記2ファンドの信託報酬を大きく下回る SOMPO123 先進国株式の登場で、更なる値下げ合戦に発展するのか?注目です。
まとめ
投信の値下げ競争が活発化していますが、SOMPOアセットマネジメントと言う全くの予想外のところから先進国株式の最安値ファンドが登場しました。詳細が明らかになっていないため、しばらくは様子見でしょうが、類似商品が対抗値下げに踏み切るのかどうかも見ものです。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。