iTrustセキュリティ【テーマ型アクティブファンド】

セキュリティと言うと、ネットセキュリティを思い浮かべる方が多いと思います。実際にコロナ禍での在宅勤務によるセキュリティの確保、多発するサイバー攻撃・ウイルスへの対処など需要は増えています。しかし、iTrustの考える「セキュリティ」は幅広く、警備サービス、 安全運転支援システム 、食の安全など多岐にわたります。「安全」は景気に関係なく必要なものなので安定しているのは間違いないです。

今回は、iTrustセキュリティについてご紹介いたします。

iTrustセキュリティ とは

iTrustセキュリティピクテ投信投資顧問が運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 主に世界のセキュリティ関連企業の株式に投資

当ファンドのセキュリティ関連企業の定義としては、「暮らしの安心」「移動の安心」「情報の安心」といった、日常生活に欠かせない「安心」へのニーズに応える製品やサービスを提供する企業を、セキュリティ関連企業とします。

そのため、一般的なインターネット上のセキュリティだけでなく、「セキュリティ」をかなり広義にとらえて食品・製品検査、警備サービス、防犯カメラや、安全運転支援システム、空港のセキュリティチェック、空港・港湾の保安なども投資対象となります。

iTrustシリーズとは

ピクテ投信投資顧問が提供するアクティブ型のシリーズ。

投資地域別ファンド4本とテーマ型投信8本を取り扱います。

テーマ型投信は「iTrustメガトレンド・シリーズ」として、短期的な流行を追うのではなく、長期的な社会需要の発展につながり、未来の世界を形作る「MEGATRENDS(メガトレンド)」に基づいたテーマを選択します。

iTrustシリーズの運用で特徴的なのは、純粋度(ピュリティー)の高さを重視すること。ピュリティーとは、会社全体の事業に対する、投資テーマの事業のウエートを指します。

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基本情報

設定日2018年12月21日
償還日無期限
購入時手数料なし
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.463%(税込)
分配金年1回(2月)

基本情報は上記の通りとなります。インターネット専用ファンドのためノーロード&信託財産留保学派無し。経費率はちょっと高めの 1.463%です。(カテゴリ平均1.70%よりは少し安め)

iTrustシリーズの各ファンドの信託報酬は、同カテゴリーのアクティブ・ファンドの中で平均を下回る水準に抑えられています。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年8月末時点)

銘柄名国・地域比率
パロアルトネットワークス米国4.5%
サーモフィッシャーサイエンティフィック米国4.5%
ジョンソン・コントロールズ・インターナショナル米国4.2%
ゼブラ・テクノロジーズ米国4.0%
フォーティネット米国4.0%
ペイパル・ホールディングス米国4.0%
ジェネラック・ホールディングス米国3.4%
アッサ・アブロイスウェーデン3.4%
アプティブ米国3.3%
デジタル・リアルティ・トラスト米国2.9%

組み入れ銘柄数は52。 パロアルトネットワークス 、フォーティネット、ゼブラ・テクノロジーズ、ペイパルこそハイテク銘柄ですが、「セキュリティ」を広義に捉えているため、 サーモフィッシャーサイエンティフィック のようなヘルスケア銘柄や ジョンソン・コントロールズ・インターナショナル のようなビル管理を行う企業まで幅広い業種が揃いました。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年10月11日時点で、19,270円。

コロナショック時に一時的に下落しましたが、その後は安定して右肩上がり。ハイテク銘柄に絞っていないことも功を奏して安定しています。

過去のパフォーマンス

2021年9月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から+13.60%
1年前から+37.64%
設定来+91.57%

設定来からみると、 +91.57% です。

急落も無ければ急騰も無く、抜群の安定感が光ります。前首相の迷言ではありませんが「安全」「安心」には景気は関係なく、今後予想されるテーパリングによる株価の下落にも耐えられそうなファンドの可能性があります。

まとめ

セキュリティというと、ネットセキュリティをイメージしてしまいがちですが、広義に捉えることで景気後退期に強い必要不可欠な銘柄が集まりました。iTrustのテーマ選択・解釈は他の運用会社と視点が異なるため、見ていて面白いです。広義のセキュリティにも期待しましょう!!

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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