ウェアラブルと言う言葉が一時期流行りましたが今はどうでしょう。心拍数や睡眠の質を測ったりするスマートウォッチやGoogle Grassなんてものもありました。健康管理ばかりが注目されがちですが、身に着けて操作できるほど小型化した端末により、小売・物流・製造業などでは有効活用されている事例もあり、実はウェアラブルは複数の分野に応用可能な魅力ある分野です。
今回は、eMAXIS Neo ウェアラブルについてご紹介いたします。
eMAXIS Neo ウェアラブル とは
米国の金融商品取引所に上場している、日本を含む世界各国のウェアラブル関連企業の株式等に投資を行うS&P Kensho Wearables Indexに連動する成果を目指す投資信託です。為替ヘッジを行わず、ファミリーファンド方式で運用を行います。
前述しましたが、ウェアラブル端末と言うと健康管理の出来るスマートウォッチを思い浮かべる方が多いかと思われます。この中でもっともシェアの大きなApple Watchは2020年にユーザー数1億人に達しました。2020年にはAmazonもリストバンド型のウェアラブル端末を発売し参入をしています。
健康管理ばかりに注目が集まりがちですが、医療介護・農業・製造業などでも活用が進んでいます。失敗に終わった(早すぎた)Google Glassのように、メガネ型の端末のレンズに情報を表示して、同時並行で空いた両手で作業を行うといったもの所謂ARと言うやつです。ドラゴンボールのスカウター(古い!!最近の若い人はわからない!!)のようなイメージでしょうか?
特に製造業の現場は危険作業を伴うので、現場で情報端末に気をとられて災害が発生…となったら大変なこととなります。メガネ型の情報端末に、変更情報や注意情報などが表示されれば、伝言ゲームによる間違えも少なくなり、効率化が進みそうです。
eMAXIS Neo シリーズとは
「Kenshoテクノロジーズ」の開発した株式指数に連動する投資成果を目指す投資信託です。テーマごとにAI(人工知能)が自動で銘柄選定を行います。
対象銘柄
米国の金融商品取引所に上場している銘柄が組入れ対象となります。米国の金融商品取引所に上場していれば対象となるため、米国以外の企業も組入れられる可能性があります。
銘柄選定基準
有価証券報告書などの開示資料をAIが読み込み、テーマに関連する言葉の出現頻度、出現場所などを基に銘柄を選定します。また、時価総額・売買代金による銘柄の絞込みも行われ、時価総額の小さい銘柄や出来高の少ない銘柄は除外されるとのことです。
基本情報
設定日 | 2019年5月28日 |
償還日 | 無期限 |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.792%(税込) |
分配金 | 年1回(8月) |
基本情報は上記の通りとなります。購入時手数料・ 信託財産留保額は無し、管理費用は0.792%(税込)。 メジャーなインデックス型の投資信託と比較すると高いですが、それでも1%を切る安めの設定。
他の eMAXIS Neoシリーズも全く同額の価格設定。どのテーマを選択するかはお好みです。
構成銘柄
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年6月末時点)
銘柄名 | 国・地域 | 比率 |
---|---|---|
ZEPP HEALTH CORP | 中国 | 9.1% |
DEXCOM INC | 米国 | 9.0% |
FOSSIL GROUP INC | 米国 | 8.7% |
MASIMO CORP | 米国 | 8.4% |
IMMERSION CORPORATION | 米国 | 8.0% |
APPLE | 米国 | 7.9% |
GARMIN | スイス | 7.7% |
VUZIX CORP | 米国 | 7.1% |
IRHYTHM TECHNOLOGIES INC | 米国 | 6.5% |
BOSTON SCIENTIFIC CORP | 米国 | 5.4% |
組み入れ銘柄数は14とかなりの少数精鋭。Appleはしっかりランクイン。Zepp Healthはスマートウォッチ市場ではトップ4にランクされる起業です。 DEXCOM は血糖値を測定する機器を販売、 FOSSILは時計メーカーですがスマートウォッチにも力を入れています。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2021年8月10日時点で、25,420円。
コロナショック前の水準を3ヶ月取り戻し、その後は上昇を続けています。直近6ヶ月は調整中です。
過去のパフォーマンス
2021年7月末時点の情報です。
期間 | 騰落率(分配金込み) |
---|---|
6ヶ月前から | +2.45% |
1年前から | +66.79% |
設定来 | +154.20% |
設定来からみると、+154.20%。
直近は調整中ですが、健康管理端末だけでなく医療や製造業への普及が進めば更なる上昇が期待できます。
なお、2021年7月末時点で、投信直近1年のリターンランキング10位にランクイン(モーニングスター調べ ブルベア・レバレッジ型除く)
まとめ
ウェアラブルはスマートウォッチに留まらず、製造業・医療・農業など様々な分野への応用が期待されます。手元の小型端末で、PCやスマホを操作することなく気軽に情報取得&ネット操作などが出来るそんな漫画のような世の中も近いのかも知れません。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。