R&Iファンド大賞2022のなかから引き続き、ファンドをピックアップしていきたいと思います。
前回は好配当オープンをご紹介しましたが、名前は似ていますが運用元が違う高配当ファンドです。
今回は、グローバル高配当株式ファンド（愛称：軍配)をご紹介いたします。
グローバル高配当株式ファンド（愛称：軍配) とは
グローバル高配当株式ファンド（以下、軍配)は日興アセットマネジメント株式会社が運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 世界各国の配当利回りの高い企業の株式を中心に投資
- 毎月分配を目標
金利上昇局面では、特に無配当のグロース株よりも高配当の株式が優先される旨は以前の記事で述べました。
本ファンドでは、シンプルに高配当銘柄に着目します。
「配当の原資となる収益」を長期にわたって生み出す力を持ち、しかも株価水準が割安と判断される企業の中から、相対的に配当利回りの高い企業を選んで投資することにより、配当収益と値上がり益の獲得をめざします。
「軍配」は、すもうの行司が使ううちわ形の道具で、「軍配が上がる」とは勝負に勝つことを意味します。当ファンドは、世界の高配当を生み出す企業に投資することで、投資家の皆様に勝利をもたらしたい、という思いを込めて、“世界からの配当で毎月分配”を掲げて愛称に「軍配」と付けました。
基本情報
| 設定日 | 2005年11月22日 |
| 償還日 | 無期限 |
| 購入時手数料 | 最大3.3％(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
| 信託財産留保額 | なし |
| 管理費用 （含む信託報酬） | 年率1.441%(税込) |
| 分配金 | 年12回(毎月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドにしては、管理費費用は1.441％とそこそこ高めです。
つみたてNISA対象ではありませんが、NISA口座で分配金をもらえば非課税となります。
構成銘柄
公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。
月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。
構成銘柄上位10位については下記の通りです。（2022年3月末時点)
| 銘柄名 | 国・地域 | 比率 |
|---|---|---|
| MICROSOFT | アメリカ | 4.94% |
| TEXAS INSTRUMENTS | アメリカ | 2.96% |
| MCDONALD’S | アメリカ | 2.93% |
| COCA-COLA | アメリカ | 2.63% |
| BRISTOL-MYERS SQUIBB | アメリカ | 2.39% |
| ANALOG DEVICES | アメリカ | 2.28% |
| JOHNSON & JOHNSON | アメリカ | 2.19% |
| ABBVIE | アメリカ | 2.13% |
| COMCAST | アメリカ | 1.94% |
| NEXTERA ENERGY | アメリカ | 1.92% |
構成銘柄は69銘柄。マクドナルド・コカコーラがしっかり入っています。利回りが高くても、エクソンモービルが入っていないのは、成長性に乏しいとの判断でしょうか？
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2022年4月28日時点で、12,745円。(分配金再投資 30,921円)
分配金は毎月15円で推移。チャートは右肩上がり。分配金を再投資していたとするとかなり大きなリターンとなっています。
過去のパフォーマンス
2022年4月末時点の情報です。
| 期間 | 騰落率(分配金込み) |
|---|---|
| 半年前から | +7.70% |
| 1年前から | +18.38% |
| 3年前から | +58.42% |
| 5年前から | +87.24% |
| 設定来 | +209.21% |
設定来からみると、 +209.21% です。
分配金再投資を基準に考えると、長期では安定した成績を残しています。やはり株価が安定していて配当もしっかり出す、マイクロソフト・マクドナルド・コカコーラの影響は大きい。
前述しましたが、R＆Iファンドアワードの投資信託10年部門、外国株式高配当カテゴリーにて最優秀ファンド賞を受賞。
まとめ
シンプルに高配当の優良銘柄を集めた同ファンド。ただし、投信で分配金を受け取ると課税されますし経費率が高いので、配当金が欲しいなら、NISA口座にするか、国内個別株を買うのがいいかと思われます。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。
