【中小型株】三井住友・中小型株ファンド【好成績投信の中身を拝見】

人気の投信の中身を覗いてみようシリーズです。

個別株の銘柄選択で、中小株を狙うことは多いと思いますが、そのなかでも中小株に絞った投信がいくつか存在します。専門的に扱っている投信は少ないものの、ファンド賞を受賞している銘柄もあります。

今回は、三井住友・中小型株ファンドについてご紹介いたします。

三井住友・中小型株ファンドとは

三井住友・中小型株ファンドは三井住友DSアセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。日本の中小型株式に投資するファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 日本の取引所に上場している株式のうち、中小型株に投資を行う
    組入銘柄の選定は、徹底したボトムアップリサーチにより推計した「企業価値」を基本に行う

徹底した個別銘柄の企業調査・分析による業績予想と、個別銘柄ごとのリスク評価から「企業価値」をもとめ、この「企業価値」をもとに「目標株価水準」を算出し、組入銘柄を選定します。

中小型株式に投資するファンドは、銘柄選定の難しさや流動性の観点から、そもそも運用を行っている会社が限られており、コストが高いファンドも多い中、当ファンドは10年以上に渡って参考指数である日経ジャスダック平均株価を上回る良好な成績を収めています。

スポンサーリンク

基本情報

設定日2003年9月30日
償還日無制限
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額0.2%
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.65%(税込)
分配金年1回(9月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、管理費費用は1.65%と高めですが、信託財産留保額0.2%とやや安め。

2003年設定で、償還日は無制限と歴史のあるファンドです。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年3月末時点)

銘柄名業種比率
テクノプロ・ホールディングスサービス業1.5%
物語コーポレーション小売業1.5%
フルキャストホールディングスサービス業1.5%
コムシスホールディングス建設業1.5%
スター精密機械1.5%
⽇油化学1.5%
アウトソーシングサービス業1.5%
ニフコ化学1.5%
トーカロ⾦属製品1.5%
ライト工業建設業1.5%

また、業種別では下記のとおりです。

業種組み入れ比率
サービス業28.9%
情報・通信業16.9%
電気機器7.8%
機械7.1%
化学6.7%
小売業5.9%
建設業5.3%
卸売業3.9%
⾦属製品2.4%
医薬品2.2%

組み入れ銘柄数は97。組み入れ上位10傑の中に、人材派遣・アルバイト関連の会社が3社もランクイン。長期投資の観点から考えると、派遣屋さんは不況時に真っ先に切られる可能性が高いため、個人的にはあまり好きではありません。テクノプロなどは転職サイトに登録しているとしょっちゅうスカウトメールが来ます。コロナ後を見据えて需要が増えるとの予測でしょうか。

個人的に気になったのは下記の銘柄です。

ライト工業

東北発祥。法面・地盤改良など特殊土木に強い。
技術力に定評。好財務。配当性向30%方針

スポンサーリンク

パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年5月10日時点で、39,652円(配当金再投資ベース65,178円)

歴史の長いファンドですが、2018年から一気に純資産を伸ばしています。

この間、R&Iファンド大賞2021にて優秀ファンド賞受賞。

過去のパフォーマンス

2021年3月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
1年前から+22.6%
3年前から+6.4%
設定来+551.26%

設定来からみると、+551.26%です。

設定来で見ると+550%ですが、3年間から比較すると実はあまりリターンがよくない状況で、分類平均に劣っています。直近成績をどうみるか、判断が分かれるところです。

まとめ

派遣屋さんはあまり投資する気になれないのですが、割安株がそれほど多いということでしょうか。

中小株は当たりはずれがあり、直近は成績があまりよくないので何とも言えませんが、それでも歴史のある投信です。今後に期待しましょう。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました