人気の投信の中身を覗いてみようシリーズから再び顔の見える投信のご紹介です。
これまでは、私の使っている楽天証券で購入できそうなファンドばかりをご紹介してましたが、SBI・Vシリーズなどもう何でもありになってきたので間口を広げます。今回ご紹介するマネックス・日本成長株ファンドはその名の通りマネックス証券でのみ購入可能ですが、実はネット関連に絞った銘柄選定を行っているファンドであり、また以前ご紹介した敏腕ファンドマネージャーが率いています。
今回は、マネックス・日本成長株ファンド(愛称:ザ・ファンド@マネックス)についてご紹介いたします。
マネックス・日本成長株ファンド(愛称:ザ・ファンド@マネックス)とは
マネックス・日本成長株ファンド(以下、ザ・ファンド@マネックス)はアセットマネジメントOneが運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 国内のインターネット関連企業に投資
- 「ファンドに組み入れるひとつひとつの銘柄の選択」を重視した運用
インターネット関連企業は下記に該当する銘柄となります。
- ネットインフラを構築する企業
- インターネットをビジネスインフラとして活用する企業
21世紀のインターネットを”創って伸びる企業”と”使って伸びる企業”に投資
銘柄選定においては下記の着眼点において行います。
- 強固なビジネスモデル
- 潜在市場規模と成長性
- 経営者の資質
- 企業業績
- 株価バリュエーション(割高、割安)
ファンドマネージャーはJ-フロンティアも担当している岩本 誠一郎氏。
基本情報
設定日 | 2000年7月26日 |
償還日 | 無制限 |
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | 0.3% |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率1.617%(税込) |
分配金 | 年1回(7月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、管理費用は1.61%と高めで、信託財産留保額は0.3%。
前述の通り、マネックス証券限定のファンドで他の証券会社・金融機関では購入できません。
構成銘柄
業種別は下記のとおり。インターネット関連企業への投資ですので必然的に情報通信業への投資比率が大きくなります。(2021年4月末時点)
業種 | 組み入れ比率 |
---|---|
情報・通信業 | 41.6% |
サービス業 | 31.3% |
電気機器 | 15.8% |
機械 | 3.1% |
化学 | 1.6% |
不動産業 | 1.4% |
精密機器 | 1.0% |
非鉄金属 | 0.6% |
医薬品 | 0.4% |
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年4月末時点)
銘柄名 | 業種 | 比率 |
---|---|---|
ラクーンホールディングス | 情報・通信業 | 2.2% |
バリューコマース | サービス業 | 1.9% |
インソース | サービス業 | 1.9% |
マネーフォワード | 情報・通信業 | 1.8% |
日置電機 | 電気機器 | 1.8% |
ラクスル | 情報・通信業 | 1.7% |
KOA | 電気機器 | 1.7% |
オロ | 情報・通信業 | 1.6% |
マネジメントソリューションズ | サービス業 | 1.6% |
SHIFT | 情報・通信業 | 1.6% |
ラクーンホールディングス・バリューコマース・マネーフォワードなど、業績・株価上昇中のグロース株が並びます。ラクーンホールディングスについては後日個別銘柄紹介記事を書く予定です。
ファンドマネージャーが同じという経緯もあり、どうしてもJ-フロンティアと組み入れ銘柄が似てきてしまうのが難点。
個人的な注目銘柄は下記です。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2021年5月28日時点で、36,580円(配当金再投資ベース42,122円)
2018年ごろからの高パフォーマンスで、基準価額・純資産ともに大きく伸ばしています。コロナショック時は一時的な下落があったもののその後急騰しています。
過去のパフォーマンス
2021年5月末時点の情報です。
期間 | 騰落率 |
---|---|
6ヶ月前から | +1.65% |
1年前から | +37.67% |
3年前から | +35.04% |
5年前から | +153.92% |
設定来 | +321.22% |
設定来からみると、+321.22%です。
ロングセラー商品だけあって運用期間が長く、リーマンショック・東日本大震災のころは低迷していましたが、ココ最近は絶好調。
まとめ
インターネット関連の中小型株が多く組み込まれており、個人的には好きなファンドですが、マネックス証券でしか購入できないのが難点。管理費用は若干高いですが、構成銘柄がほとんど同じJフロンティアが代替候補となります。
構成銘柄の選定については参考になりますので、今後も動向をチェックします。もしかしたらJフロンティアと微妙な違いがでてくるかも。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。