【中長期投資】コモンズ ザ・2020ビジョン【好成績投信の中身を拝見】

人気の投信の中身を覗いてみようシリーズです。

「顔の見える投信」コモンズ投信から、以前ご紹介したコモンズ30ファンドよりも、より短期間に上昇を狙うファンドです。

今回は、ザ・2020ビジョンについてご紹介いたします。

ザ・2020ビジョンとは

ザ・2020ビジョンは独立系投資法人であるコモンズ投信が運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 変化しはじめた企業、変化にチャレンジする企業を中心に中長期の視点で厳選し、ダイナミックな運用を行う
  • 投資対象は、原則として50銘柄程度
  • 株式組入比率をダイナミックにコントロール

コモンズ30ファンドは30年目線の長期投資を行うのに対し、ザ・2020ビジョンは常に5-10年先を見据えた運用を行います。

ザ・2020ビジョンは2013年に設定されたファンドですが名前の由来としては、、2020年を起点に日本は大きく変わると考えてきたことがあります。オリンピック・万博を契機に大きな波の変化が起こると考えたためだそうです。実際2020年、オリンピックは延期となり開催されるかどうかは不明ですが、コロナ禍により今までの常識が違った意味で大きく変化が起きた年でした。

なお、2020と言う名前がついていますが、償還日は無制限です。

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基本情報(為替ヘッジなし)

設定日2013年12月27日
償還日無制限
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
純資産300億円まで:年率1.265%(税込)
純資産300億円を超える部分:年率1.155%(税込)
純資産500億円を超える部分:年率1.034%(税込)
純資産1,000億円を超える部分:年率0.924%(税込)
3,000億円を超える部分:年率0.803%(税込)
分配金年1回(12月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、管理費用は1.265%~と安めで、信託財産留保額はなし。

同社の同様のファンドである、コモンズ30ファンドは管理費用1.078%~でつみたてNISA対象ですが、こちらはつみたてNISA対象外でコストも若干高め。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

コモンズ30の場合は業種を”未来コンセプト”と表していましたが、ザ・2020ファンドは普通の業種表記です。

業種組み入れ比率
情報・通信業25.3%
電気機器18.8%
サービス業12.3%
小売業9.4%
化学9.0%
その他製品5.0%
機械3.2%
輸送用機器2.8%
医薬品2.6%
不動産業2.2%
石油・石炭製品1.9%
卸売業1.5%
電気・ガス業1.4%
精密機器1.1%
その他3.6%

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年4月末時点)

銘柄名業種比率
任天堂その他製品3.8%
ソニーグループ電気機器3.6%
レーザーテック電気機器2.9%
村田製作所電気機器2.9%
KADOKAWA情報・通信業2.9%
エムスリーサービス業2.6%
リクルートホールディングスサービス業2.6%
TDK電気機器2.6%
日本電産電気機器2.4%
デンカ化学2.1%

組み入れ銘柄数は約50銘柄。現在波に乗っている大型株ばかりです。電気機器関係が多いのが、グロース株優位だった2020年を表しているかのようです。

月次動画レポートがアップされていますが、コモンズ30ファンドと同じ内容です。

個人的な注目銘柄は下記です。

KADOKAWA

コモンズ30でも組み入れ比率上位。

2014年にドワンゴと経営統合、「ニコニコ動画」などドワンゴのプラットフォームと
KADOKAWAのコンテンツを融合、デジタルコンテンツ・プラットフォーマーとして、中長期的な成長を目指す。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年5月18日時点で、23,402円(配当金再投資ベース23,707円)

コロナショック時後に大きく基準価額が上昇しました。コモンズ30ファンドよりはやや値動きは荒いイメージでしょうか。

純資産は65億円ほどでやや物足りないか。

過去のパフォーマンス

2021年4月末時点の情報です。

期間騰落率※参考
コモンズ30
騰落率
6ヶ月前から+9.36%+23.65%
1年前から+61.37%+40.84%
3年前から+54.64%+23.71%
5年前から+108.34%+80.25%
設定来+149.86%+297.77%

設定来からみると、+149.86%です。

ココ5年間のリターンはザ・ビジョン2020のほうがパフォーマンスは良いものの、設定来リターンでは長く運用していて安定感があるぶんコモンズ30ファンドに軍配が上がります。

ザ・ビジョン2020のほうは、モーニングスターファンドオブザイヤー2020 優秀ファンド賞受賞。

まとめ

コモンズ30ファンドと比べると、ダイナミックに運用して多少リスクをとりながらリターンを狙うファンドとなります。長期的に安定感を望むかたはコモンズ30、リスクをとってハイリターンを狙う方はザ・ビジョン2020ファンドでしょうか。両方に組み入れられている銘柄は中~長期でお勧めだと思われるので参考にしましょう。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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