初心者の米国株失敗談、第二弾です。今回は、自分が吸わないのに高配当だからという理由で手を出したタバコ銘柄 MOアルトリアです。正直高配当と連続増配が魅力なのですが、タバコ業界自体に将来性は感じません。健康志向に逆行する銘柄ですから。ただ、タバコの値上げや健康増進法の施行で逆風のなか私の周りの喫煙者が減っていないという、妙な自信が判断を誤りました。
MO アルトリアとは
会社概要
wikipediaから引用すると下記になります。
アルトリア・グループ(英語: Altria Group)は、2003年まで使用されていた社名フィリップ・モリス・カンパニーズでも知られるバージニア州ヘンライコ郡に本部を置く世界最大のタバコ製品の製造・販売メーカーであるアメリカ合衆国の企業。
wikipediaより抜粋
食品分野での売上高は世界第1位である。2008年2月19日まで、ダウ平均株価算出採用企業だった。現在もS&P500指数算出の採用企業である。
2003年1月27日、フィリップ・モリス・カンパニーズからアルトリア・グループへ社名変更。2007年3月30日クラフトフーヅをスピンオフし、アルトリア・グループ株主へクラフトフーヅ株を割り当てる。
2008年3月28日、アルトリア・グループのタバコ事業国際部門としてフィリップ・モリス・インターナショナルをスピンオフし、同社株をアルトリア・グループ株主へ割り当てた。
世界最大手のタバコ製品の製造販売企業です。2008年にフィリップモリスを分社化してこちらも上場しています。アルトリアとフィリップモリスの棲み分けは、アルトリアが米国内向け、フィリップモリスが海外向けといった位置づけです。日本だとマルボロやアイコスが有名どころの取り扱い製品です。ちなみに私はタバコは一切吸いません。父親が吸っていたマイルドセブンくらいしか銘柄はわかりません(JTの取り扱いですが…)
株価チャート
過去2年の株価チャートは下記の通りです。
2017年までは業績好調だったのですが、米食品医薬品局(FDA)の規制強化、アイコスの販売認可がおりないこともあり株価の下落傾向が止まらない状況です。
そしてコロナショックで急落。その後一時持ち直しの兆しを見せましたが、新型コロナウイルス再拡大の動きから再び低迷。コロナショック時とほぼ変わらない水準で株価が推移しています。
喫煙者とコロナウイルスによる肺炎の重症化に関連性も指摘されており、コロナウイルスの影響をもろに受けている銘柄となります。
業績
2015/12 | 2016/12 | 2017/12 | 2018/12 | 2019/12 | 2020/12(予想) | |
売上高 | 25,434.00 | 25,744.00 | 25,576.00 | 25,364.00 | 25,110.00 | 20,557.57 |
営業利益 | 8,138.00 | 21,780.00 | 10,029.00 | 9,082.00 | 255 | 10,801.00 |
税引前当期利益 | 8,078.00 | 21,852.00 | 9,828.00 | 9,341.00 | 766 | 10,539.49 |
当期利益 | 5,241.00 | 14,239.00 | 10,222.00 | 6,963.00 | -1,293.00 | 7,657.10 |
EPS(ドル) | 2.67 | 7.28 | 3.56 | 3.79 | -0.65 | 4 |
配当(ドル) | 2.13 | 2.31 | 2.49 | 2.86 | 3.24 | 3.4 |
1株当り純資産 | 1.47 | 6.57 | 8.09 | 7.89 | 3.35 | 3.38 |
過去5年の業績です。FDAの規制強化の影響で、売上高はほぼ横ばいから下落傾向。2019年には電子タバコ大手のJUULへの投資失敗のため赤字を出していますが、ほかの年は営業利益率50%に迫る高収益企業です。まあタバコに関してはあまり設備投資が必要ではなく、技術革新が起こる産業でもないです。
配当に関しては50年連続増配!高収益が続いているため、財務の面でも心配なさそうです。
投資 経験談
2019年末 バフェット太郎さんの米国高配当株投資に興味をもつ
米国高配当株第二弾。タバコは吸わないけど高配当のタバコ銘柄だ!
$50.5で17株ほど購入。
中東情勢不安、コロナショックが襲う
年明けすぐ、中東情勢不安で、株価続落…
一時的なものだから株価は戻るんじゃないか…(3回目)
そしてコロナショックで株価急落。$30付近まで大暴落。
完全に売るタイミングを逃してしまった…(3回目)
配当は維持 株価は戻らず
その後は$44まで戻るものの、$40付近を行ったりきたり。
配当金をもらいながら株価が戻るを待とう…
一応$50.5で指値を設定していますが、刺さりそうな気配はありません(汗)
教訓
- 損切りの判断を早めに
- タバコ銘柄は今後も厳しい(ただし、高収益企業)
- 高配当銘柄は特に注意!
タバコ銘柄は、今後も規制強化により厳しい状況が続きそうです(といいながらJTにも手を出しています。)
ただし、MO:アルトリアは高収益企業で、赤字を垂れ流しているわけではありません。
株価が戻るまでは配当金をもらいながら損切りせず気長に待ちます。