【書評】奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 この生きづらい世の中で「よく生きる」ために

基本に立ち返って自分の内面を見つめなおす目的で哲学書入門。

あまり聞いたことがありませんでしたが、奴隷の哲学者エピクテトスの思想について。

概要

われわれ次第かどうか

認識を正す

・他人に何かを望むのは馬鹿のやること
・他人の評価
・過去と未来に目を向けない

今出来ることに集中する。

感情の奴隷から脱する

他人事のように自分事を捉える。

形あるものはいずれ無くなる。

失ったものは失くしたのではなく神から与えられた物を「返した」。(上皇后さまが以前おっしゃられていました。根本はストア派哲学にあったようです)

人間関係のしがらみから脱する

過度に期待しない、最悪を想定しておく。過剰な承認欲求が感情の奴隷に仕立て上げる。

上辺や表面だけを見て相手を判断してはいけない。

最も幼稚なのは他人を批判すること、教養の初心者は自分を批判、教養のできたものは他人も自分も批判せずただ事実を受け入れる。

真に成長

自分の内面に目を向ける。

人に良く思われようとしない。

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所感

久々に良書に出会えました。

様々な研修や読書によって知識や考え方の幅は広がったはずですが、まだまだ甘かったようです。

エピクテトスが一貫して説いているのは、「われわれ次第」かどうか。病気や災害にあうのは自分ではどうにも出来ない。今自分に出来ることをやろう。

昨今の日本社会を見渡すと、やれ「無理ゲー社会」だの「上司ガチャ・配属ガチャ」に外れただの、パワハラ・モンペ・カスハラなどネガティブな言葉に溢れています。何も理不尽に耐えて我慢しろといっているわけではありません。現実を受け止めて、今出来ることをやる。やることすらやらずに文句ばかり言っている他責思考人間が増えたと感じるのは私だけでしょうか。

われわれ次第でないもの=足を引っ張ってくる人・見下してくる人などはどうにもなりませんが、自分自身はどうにかできることもあります。

出来ることを頑張りましょう。

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