最近急騰している銘柄について調べてみました。HPCシステムズです。ただのシステム屋さんではなく科学技術計算用の機器・ソフトの開発や量子コンピュータの共同開発を行っている会社です。
今回は6597 HPCシステムズをご紹介いたします。
6597 HPCシステムズとは
会社概要
HPCシステムズ株式会社は科学技術用の高性能コンピュータ・ソフト、産業用コンピュータ等の開発・販売を行っています。
沿革
2006年3月 前身となる有限会社ハンズオンを東京都板橋区に設立
2006年7月 有限会社ハンズオンを株式会社へ組織変更
商号をHPCシステムズ株式会社に変更し、東京都江東区に移転
2006年9月 株式会社エッチ・アイ・ティー及びプロサイド株式会社から、分社型吸収分割により組織再編を行いHPC事業及びCTO事業を開始
2011年10月 本社を東京都港区に移転
2019年9月 東京証券取引所マザーズに株式を上場
事業概要
システムズという名前がついているため、システム屋さんのようです。主な事業は下記の2つ。
HPC事業(High Performance Computer事業)は、科学技術計算向け高性能計算機の開発・製造・販売事業で売上の70%を占めます。主に大学・官公庁の研究開発機関が行う科学技術計算に対応した高性能計算機の開発・製造・販売を手掛け、研究内容によって使用される計算手法、計算能力等に応じて最適なシステムの提案・開発を行います。主な製品はクラスタ型コンピュータ、パーソナルクラスタシステム。 また科学技術計算に特化したコンサルティング等も行っています。
CTO事業(Configure To Order事業)は、産業機械向け組込型計算機の開発・製造・販売事業。産業用機械を制御する組込型計算機の開発・製造・販売を手掛け、顧客の用途・要望にあった特殊構成システムの提案等行います。顧客のニーズに合わせた長期供給機能や小ロット多品種供給を行っています。
このように、単純なシステム屋さんと言うわけではなく、科学技術計算・産業機械というかなりニッチ名分野で勝負をしている会社となります。
気になる点としては、科学技術計算用の機器・コンピュータの開発とうことで半導体不足・円安の影響をもろに受けるということでしょうか。
近年では、科学技術計の技術力を活かして、量子コンピュータ開発の分野でも他社と共同開発を進めています。(量子コンピュータに関しては、私自身がよく理解できていないため、非常に説明が難しく、当ブログでは説明を省きます。ご了承ください)
業績
株価チャート
株価を見ていきましょう。
ココ二年。上がったり下がったりと忙しいチャート。「量子コンピュータ」と言うテーマ性から物色され期待先行で上がることがあれば、決算を機に材料出尽くしで売られることもある、何ともリスキーなチャートです。PERは18倍ですが、グロース銘柄にしてはそこそこなのではないでしょうか。
(2022年5月2日時点)
PER | 18.7倍 |
PBR | 4.97倍 |
EPS | 117.3円 |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
単18.6* | 4,053 | 282 | 291 | 189 | 47 | 0 |
単19.6* | 5,395 | 369 | 367 | 219 | 54.3 | 0 |
単20.6 | 4,725 | 477 | 465 | 307 | 75.4 | 0 |
単21.6 | 5,828 | 676 | 665 | 447 | 107.9 | 0 |
単22.6予 | 6,425 | 745 | 741 | 496 | 117.3 | 0 |
過去5年の業績と予想です。6月決算の会社です。業関絶好調で、上場前からを合わせて6期連続増益で最高益更新の見込み。四季報予想でも7期連続最高益となっています。
配当
配当は無配です。1株益が100円以上出ているので、そろそろ配当を出しても良いかと思われますが…。
株主優待
優待はありません。
まとめ
- 量子コンピュータ
- 業績好調
普通のシステム屋さんではなく、科学技術計算用のシステムと言うニッチな分野でのトップシェアを誇る同社。決算発表資料でも国内ニッチトップ企業からグローバルニッチトップ企業を目指すと明言されています。量子コンピュータというテーマ性もあり、今後注目の企業です。儲かってるみたいなので配当出してくれたらなぁ。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。