【グレート・アメリカ】米国インフラ関連株式ファンド【R&Iファンド大賞2022】

R&Iファンド大賞2022のなかから引き続き、ファンドをピックアップしていきたいと思います。

今回は北米部門。ハイテク銘柄かと思いきや、その間逆をいくインフラ関連です。とはいっても、生活に不可欠な電気ガス水道通信銘柄はディフェンシブ銘柄といわれ、景気後退局面に強いといわれます。

今回は、米国インフラ関連株式ファンド(愛称:グレート・アメリカ)をご紹介いたします。

米国インフラ関連株式ファンド(愛称:グレート・アメリカ) とは

米国インフラ関連株式ファンド (以下、 グレート・アメリカ )はアセットマネジメントOneが運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 米国の生活インフラ関連株式を中心に投資
  • 米国の金融商品取引所に上場する銘柄に投資

生活インフラ関連企業とは、人々の生活に不可欠な設備やサービスを運営する「インフラ運営関連企業」とインフラの整備・構築に携わる「インフラ開発関連企業」を指します。

インフラ運営関連企業

人々の生活に不可欠な設備やサービスを運営する企業

例)通信、電気、ガス、水道など

インフラ開発関連企業

インフラの整備・構築に携わる企業

例)建設、素材、運輸、銀行など

インフラ関連企業は、足元の景気に関係なく生活に不可欠なサービスですので、ディフェンシブ銘柄とも呼ばれます。

なお、市場動向によってポートフォリオにおける「インフラ運営関連企業」と「インフラ開発関連企業 」の割合は機動的に変更するとのことです。景気後退局面においては、一般的にキャッシュフローが安定しており・配当利回りの高い「インフラ運営関連企業」の割合を、景気拡大局面においては「インフラ開発関連企業」の割合を高めています。

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基本情報

設定日2017年2月17日
償還日2027年2月16日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.705%(税込)
分配金年2回(2月,8月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドにしては、管理費費用は1.705%と高めです。

なお、為替ヘッジあり・なしの選択が可能で、運用途中のスイッチングも可能。以下は為替ヘッジなしの場合で例を示します。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

金利上昇局面と言うこともあり、インフラ開発関連企業の割合が大きくなっております。

構成銘柄上位5位については下記の通りです。(2022年3月末時点)

インフラ運営関連企業(銘柄数12)

銘柄名業種比率
ネクステラ・エナジー公益事業5.2%
ウエイスト・マネジメント資本財・サービス5.0%
アメリカン・ウォーター・ワークス公益事業4.7%
アトモス・エナジー公益事業4.2%
コジェント・コミュニケーションズコミュニケーション・
サービス
3.2%

インフラ開発関連企業(銘柄数20)

銘柄名国・地域比率
テトラ・テック資本財・サービス5.7%
クアンタ・サービシーズ資本財・サービス5.3%
ウィルスコット・モバイル・ミニ・ホールディングス資本財・サービス5.2%
アドバンスト・ドレナージ・システム資本財・サービス4.9%
エイコム資本財・サービス4.3%

構成銘柄は32銘柄と少数精鋭。公共関連の安定企業が名を連ねます。

インフラ運営関連企業は電気ガス水道、インフラ開発関連企業は水関連・インフラ敷設工事関連の企業が並びました。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2022年5月6日時点で、19,035円。

インフラ関連というと地味な印象がありますが、コロナショック後に大きく基準価額を伸ばしています。当時のトランプ大統領が経済政策として大胆な公共事業を進めたことも影響しているのでしょう。

過去のパフォーマンス

2022年4月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
半年前から-0.08%
1年前から+12.53%
3年前から+73.06%
5年前から+90.90%
設定来+90.35%

設定来からみると、+90.35%です。

直近は不調ですが、割と安定している印象。

前述しましたが、R&Iファンドアワードの投資信託部門、北米株式コアカテゴリーにて最優秀ファンド賞を受賞。リフィニティブ・リ ッパー・フ ァン ド・ア ワー ド・ジャパン2022でもインフラ部門の最優秀ファンド賞を受賞。

まとめ

すこし経費率が高いのが気になりますが、グロース株に匹敵するようなリターンを出している同ファンド。比較的景気後退局面に強いといわれる、インフラ関連・ディフェンシブ銘柄に投資する選択肢もありかと思われます。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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