【テンバガー・ハンター】フィデリティ・世界割安成長株投信【好成績投信の中身を拝見】

投資を始めたら誰もが夢見るテンバガー。とはいえ、持株が10倍になることは非常に稀ですし、果たして10倍になるまで持ち続けられるかというメンタル面での課題もあります。

そうなると、テンバガーの発掘もプロに任せてしまえという発想です。

今回は、フィデリティ・世界割安成長株投信(愛称:テンバガー・ハンター)についてご紹介いたします。

フィデリティ・世界割安成長株投信(愛称:テンバガー・ハンター)とは

フィデリティ・世界割安成長株投信(以下、テンバガー)はフィデリティ投信株式会社が運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 世界の株式に投資
  • 企業の長期的な成長力と株価の割安度に着目し、企業の本源的価値を見極める運用を目指す
  • 個別企業分析にあたっては、アジアおよび世界の主要拠点のアナリストによる企業調査結果を活かし、現地のポートフォリオ・マネージャーによる「ボトム・アップ・アプローチ」を重視した運用
  • Aコース(為替ヘッジあり)、Bコース(為替ヘッジなし)選択可能

個別企業分析にあたっては、世界の主要拠点のアナリストによる企業調査結果を活かし、現地のポートフォリオ・マネージャーによるボトム・アップ・アプローチを重視した運用を行います。

フィデリティ投信の特徴でもあるのですが、フィデリティ・アジア株・ファンドでも述べたように、投資先の企業だけでなく、仕入先や関係会社の調査はもちろんのこと、グローバルネットワークを活かして、世界中の競合他社との比較も行ないます。

スポンサーリンク

基本情報(Bコース 為替ヘッジなし)

設定日2020年3月23日
償還日2030年3月25日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.65%(税込)
分配金年1回(2月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、信託財産留保額はありませんが、管理費用は1.6%とまあまあ高めの設定。

2020年3月に設定されたばかりで償還予定日は2030年の予定。

Aコース(為替ヘッジあり)、Bコース(為替ヘッジなし)も内容は同じです。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年5月末時点)

銘柄名業種比率
伊藤忠商事日本資本財・サービス2.8%
三井住友フィナンシャルグループ日本金融2.4%
シンクロニー・ファイナンシャル米国金融2.4%
アンセム米国ヘルスケア2.3%
アムジェン米国ヘルスケア2.3%
シノペック中国エネルギー2.3%
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス米国生活必需品1.9%
コムキャスト米国コミュニケーション・サービス1.9%
ONGCインドエネルギー1.9%
DBインシュランス韓国金融1.8%

組み入れ銘柄数は575と分散されています。そんな中で何と日本の伊藤忠・三井住友銀行が1位2位を奪取。組み入れ銘柄のうち金額ベースで約半数を米国株が占める中、日本の商社・メガバンクは安すぎるという判断でしょうか。

2020年にバフェットが日本の商社株を大量保有していることが判明し話題になりました。意外と他の日本株も保有しているのかもしれません。

日本株は銘柄数だけで言えば、180前後の銘柄が組み入れられています。持株ではエーアイテイーが名を連ねていました。

スポンサーリンク

パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年6月25日時点で、20,306円。

コロナショック直後の2020年3月に設定されたばかりと言うこともあり、基準価額・純資産ともに右肩上がりで目立った下落はありません。直近3ヶ月で大きく純資産を増やしています。

過去のパフォーマンス

2021年5月末時点の情報です。

期間騰落率
6ヶ月前から+29.03%
1年前から+54.45%
設定来+102.78%

設定来からみると、+102.78%です。

順調に推移しています。まだ設定されて1年ほどですので、割安株に絞った運用で今後予想される業績相場でどのような展開を見せるかが注目です。

まとめ

運用報告書を見ると、所謂グロース株は少なく、バリュー株が多いことがわかりました。運用報告書となると年一回程度しか構成銘柄を見る機会はありませんが、参考になります。

テンバガーハンターは、海外の株式だけでなく、日本の株式も多く組み込まれているので、割安株物色の参考となりそうです。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました