このたび、PayPay投信から新ファンド「PayPay投信 NASDAQ100インデックス」を2021年6月29日から運用開始するとアナウンスがありました。NASDAQ100指数に連動するファンドとしては現在のところ最安値となります。
今回は業界最安値となるPayPay投信 NASDAQ100インデックスについてご紹介いたします。
PayPay投信 NASDAQ100インデックスとは
新興市場であるNADAQから金融関連銘柄を除く上位100銘柄で構成されるNASDAQ100指数の値動きに連動した投資成果を目指すPayPayアセットマネジメントが運用する投資信託です。もうあえて説明するまでも無いかもしれませんが、GAFAMをはじめとしたハイテク企業が中心で、業績の変動が激しいことから値動きが荒くなるのが特徴です。
PayPayアセットマネジメントとは
「PayPay」と言う名の通り、Zホールディングスグループの一角。ITCインベストメント・パートナーズ→アストマックス投信投資顧問株式会社と吸収合併に伴う社名変更から、2019年にZホールディングスの子会社となり、2021年3月8日をもって、PayPayアセットマネジメント株式会社となりました。
今年から福岡ドームもPayPayドームと名前を変えており「PayPay」というブランドイメージ・知名度をさらに高めたいというグループ創始者の孫正義氏の意向が強いものと思われます。
PayPayアセットマネジメント株式会社への社名変更を機に、「PayPay投信インデックスファンドシリーズ」の提供を開始しました。ノーロードで業界最低水準の運用コストを目指す当シリーズの第一弾として、「PayPay投信 日経225インデックス」「PayPay投信 NYダウインデックス」を設定、運用を開始。また、既存の商品名を変更した「PayPay投信 バランスライト」「PayPay投信AIプラス」をあわせて「PayPay」を冠した投資商品を展開中。
今回のPayPay投信 NASDAQ100インデックスも業界最低水準のコストを売りに、他者の既存類似商品に殴りこみをかけた形となりました。
基本情報
購入時手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.418%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。NASDAQ100指数に連動する投資信託としては後発となりますが、現時点で管理費用は最安値となります。
販売会社は、PayPay銀行、SBI証券、松井証券での取扱いを皮切りに、販路は順次拡大していく予定とのこと。
他社商品との比較
これまで最安値は農林中金のNZAM ベータ NASDAQ100とeMAXIS NASDAQ100インデックス。
ここでPayPay投信 NASDAQ100インデックスが最安値に躍り出ました。
純資産では、2018年9月設定で最先発のiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスが272億円でトップ。eMAXIS NASDAQ100インデックスは設定から4ヶ月で急速に追い上げているといった状況です。
※2021年6月11日時点
ファンド名 | 管理費用(税込) | 純資産 |
---|---|---|
PayPay投信 NASDAQ100インデックス | 0.418% | – |
eMAXIS NASDAQ100インデックス | 0.44% | 103億円 |
iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス | 0.495% | 272億円 |
インデックスファンド NASDAQ100(アメリカ株式) | 0.484% | 115億円 |
NZAM ベータ NASDAQ100インデックス | 0.44% | 16億円 |
参考-ETF情報-
参考までにNASDAQ100インデックスに連動するETFを掲載しておきます。国内で最安値の経費率となった2631 MAXIS ナスダック100上場投信は思ったほど伸びていないですね。
経費率と純資産で言えばQQQに投資しておけば間違いないです。
ETF名 | 経費率(税込) | 純資産 |
---|---|---|
2631 MAXIS ナスダック100上場投信 | 0.22% | 42億円 |
1545 NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信 | 0.495% | 364億円 |
2568 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100) | 0.495% | 128億円 |
※参考) QQQ | 0.20% | 17.1兆円 |
構成銘柄
構成上位10銘柄についてはもうあえてご紹介する必要も無いと思いますが、下記の通りとなっております。(2021年6月13日時点)
ティッカー | 銘柄名 | 組み入れ比率(%) |
---|---|---|
AAPL | アップル | 10.6 |
MSFT | マイクロソフト | 9.71 |
AMZN | アマゾン・ドット・コム | 8.45 |
GOOG | アルファベット クラスC | 4.14 |
FB | フェイスブック | 4.00 |
GOOGL | アルファベット クラスA | 3.67 |
TSLA | テスラ | 3.63 |
NVDA | エヌビディア | 3.29 |
PYPL | ペイパル・ホールディングス | 2.40 |
CMCSA | コムキャスト | 1.97 |
ネットフリックスが圏外へ、代わりにコムキャストが10位に。オリンピックの放映権がらみでしょうか?やはりアップル・マイクロソフトは安定。テスラはまあこんなもんでしょう。
早速買いたいが…
最安値の商品登場と言うことで、eMAXIS NASDAQ100インデックスからの乗換えを検討したいところですが…、今のところ私の利用している楽天証券での取り扱い予定がありません。しばらくeMAXIS NASDAQ100インデックスの積立でがんばろうと思います。
まとめ
PayPay投信からNASDAQ100指数に連動する最安値の商品が発表されました。そうなると、他社も追随して値下げに踏み切るのか?またPayPay投信がS&P500指数などの他の指数連動最安値商品を出してくるのか?PayPay投信・他社の動向にも注目が集まります。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。