三菱UFJ国際投信から新規設定された投信のeMAXIS NASDAQ100インデックスが順調に純資産を伸ばしております。純資産額の増加に比例するかのように、当ブログの記事へのアクセス数も順調に伸びています(0^ー^0)
そんな三菱UFJ国際投信ですが、2021年2月25日に米国株式への連動を目指す ETF を3本同時設定・上場することを発表しております。投信に続いてNASADAQ100指数に連動するETFを2本上場と攻めてきています。(もう一本はS&P500指数に連動するETFです。)
今回は満を持して登場の2631 MAXISナスダック100上場投信 / 2632 MAXISナスダック100上場投信(為替ヘッジあり)についてご紹介いたします。
MAXISナスダック100上場投信とは
新興市場であるNADAQから金融関連銘柄を除く上位100銘柄で構成されるNASDAQ100指数の値動きに連動した投資成果を目指す東証に上場するETFです。おなじみのGAFAをはじめとしたハイテク企業が中心ですが、業績の変動が激しいことから値動きが荒くなるのが特徴です。
NASDAQ100指数に連動するETFといえば、米国ETFであるQQQがメジャーですが、同様のETFに円で投資できることが最大のメリットです。
為替ヘッジあり・なしについて
「為替ヘッジなし」と「為替ヘッジあり」は、基準価額の値動きが為替相場の影響を受けているかどうかの違いです。これらには、次のような下記のような特徴があります。
為替ヘッジなし | 為替ヘッジあり | |
---|---|---|
為替相場の影響 | あり | なし |
為替差益 | 得られる | 得られない |
ヘッジコスト | あり | なし |
為替変動の影響を受けた価格変動を受け入れられる人や今後円安に進むと考えている人、は「為替ヘッジなし」を選択。
為替変動の影響を極力減らし、リスクを抑えたい人や今後円高に進むと思う人は「為替ヘッジあり」を選ぶとよいでしょう。
基本情報
配当月 | 6月、12月 |
配当利回り | 未定 |
経費率 | 0.22%(税込み) |
基本情報は上記の通りとなります。為替ヘッジあり・なしともに同じ設定となります。
NASDAQ100指数に連動するETFとしては後発となりますが、現時点で管理費用は最安値となります。後出しじゃんけんで最安値というのは、三菱UFJ国際投信のお家芸ともいえる常套手段です。
ETF名 | 経費率(税込) |
---|---|
2631 MAXIS ナスダック100上場投信 | 0.22% |
1545 NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信 | 0.495% |
2568 上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100) | 0.275% |
NASDAQ100指数に連動する国内ETFは上記となります。(為替ヘッジ無しのみ記載)。今回の参入にあわせて、経費率を値下げしてくるETFはあるのでしょうか。
構成銘柄
構成上位10銘柄についてはもうあえてご紹介する必要も無いと思いますが、下記の通りとなっております。(2021年2月19日時点)
ティッカー | 銘柄名 | 組み入れ比率(%) |
---|---|---|
AAPL | アップル | 11.31 |
MSFT | マイクロソフト | 9.46 |
AMZN | アマゾン・ドット・コム | 8.57 |
TSLA | テスラ | 4.74 |
GOOG | アルファベット クラスC | 3.28 |
FB | フェイスブック | 3.32 |
GOOGL | アルファベット クラスA | 3.25 |
NVDA | エヌビディア | 2.87 |
PYPL | ペイパル・ホールディングス | 2.66 |
INTL | インテル | 1.97 |
上位10銘柄はほとんど変化なし。直近の半導体の盛り上がりを受けてか、インテルがネットフリックスに換わって10位に浮上。
メリット
圧倒的なパフォーマンス
過去1年のリターンをS&P500指数と比較すると、圧倒的なパフォーマンス。株価急騰中のテスラや好決算銘柄も漏れなく投資することが出来ます。
青:NASDAQ100
橙:S&P500
円で購入可能
これまではQQQに投資するためにドルに両替する必要がありましたが、円で購入可能な同様のETFが上場することで選択肢が増えそうです。
管理費用は最安値
前述のとおり、国内のNASDAQ100指数に連動するETFとしては管理費用は最安値の0.22%となります。
デメリット
値動きは荒い
新興市場のNASDAQにおいてはハイテク銘柄が多い関係上、業績の変動が激しく値動きは乱高下する傾向があります。また、GAFAM+テスラで構成比率44%を超え、一部銘柄の影響を受けやすいのも特徴です。
出来高は???
これは東証のETF全般に言えることなのですが、どうしても米国ETFと比べると出来高が少なくなりがちです。出来高が少ないと希望する価格で取引できないケースが出てくるので、思わぬ高値掴みor安値売りといったことが起こりかねません。人気が出て出来高が多くなればよいのですが。
少し様子見
上記の通り、出来高が気になるため、少し様子見したいと思います。
QQQや投信と違ったメリットとして下記が挙げられます。
- 投信より経費率が安い(eMAXIS NASDAQ100インデックスは0.44%)
- QQQと違って、ドル転時の為替手数料を意識する必要が無い。(為替ヘッジなしの場合は為替相場は意識する必要あり)
- 円で一口10,000円から購入可能(QQQは2021年2月19日時点で$330前後で$1 = 105円のため35,000円前後必要)
ある程度の出来高があれば、新規の買い増しはQQQではなくこちらのETFにしたいと思います。
まとめ
経費率が安いため、ドル転するのが面倒な方、これからNASDAQ100指数への投資を検討している方はこちらのETFでいいと思います。
定期的にQQQを購入している、ある程度のドル資産を所有している、円安に振れるとの予想を立てている方は引き続きQQQへ。
いちいち購入するのが面倒、少額から定額投資したい方は投信という使い分けでしょうか
もちろん、資産の分散を考えて全部所有するのもありです。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。