2021年4月の月間PVが10,000を越えました。そのアクセス先の記事を見ていくとほとんどが投資信託関連の記事です。個別株よりも、投資信託のほうが需要があるようです。
管理費用の安い、新たに登場したテーマ型インデックス投信ばかり扱ってきましたが、多少管理費用が高くても高パフォーマンスのアクティブ型の投信の調査記事もそれなりに需要があるのではないかと乃仮説を立てました、
そこで一つひらめいたのが、長期投資において好成績を残している投信の構成銘柄を拝見して、個別株投資の参考にして記事を書いてみようと考えました。我ながらいい企画を思いついたと考えましたが、割と昔からある手法みたいです(笑)
第一弾となる今回は、スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)についてご紹介いたします。
スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)とは
スパークス・アセット・マネジメントが運用するアクティブファンドです。下記3点を運用方針に掲げています。
- 高い技術力やブランド力があり、今後グローバルでの活躍が期待出来る日本企業を中心に投資
- ベンチマークは設けず、20銘柄程度に厳選投資
- 原則として短期的な売買は行わず、長期保有することを基本とする
企業訪問や経営陣との直接の対話など、入念な調査を通じて投資対象銘柄の選定を行い、中長期での保有を原則として収益を積み上げています。
基本情報
設定日 | 2008年3月28日 |
償還日 | 2028年3月27日 |
購入時手数料 | 最大3.3%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券では無料の場合が多い |
信託財産留保額 | 0.3% |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率1.804%(税込) |
分配金 | 年一回 |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドだけあって、管理費用は1.8%と高額。信託財産留保額も0.3%ほど取られます。ただし、管理費用が高い分後述するパフォーマンスはなかなかのもの、繰上償還を迎えてしまうことが多い投資信託商品において、13年も継続して収益を積み上げつづけており、過去モーニングスターの最優秀ファンド賞を3年連続で受賞しています。
構成銘柄
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2020年10月30日時点)
銘柄名 | 業種 | 比率 |
---|---|---|
日本電産 | 電気機器 | 9.8% |
キーエンス | 電気機器 | 9.0% |
ソニー | 電気機器 | 8.9% |
シマノ | 輸送用機器 | 8.5% |
ダイキン工業 | 機械 | 8.1% |
リクルートHD | サービス業 | 7.4% |
テルモ | 精密機器 | 7.4% |
ソフトバンクグループ | 情報通信業 | 7.0% |
ロート製薬 | 医薬品 | 5.9% |
ミスミグループ本社 | 卸売業 | 5.9% |
毎月の月次レポートでは、組み入れ上位5銘柄のみ発表されています。(2021年3月末時点)
銘柄名 | 業種 | 比率 |
---|---|---|
日本電産 | 電気機器 | 10.4% |
ソニー | 電気機器 | 9.9% |
リクルートHD | サービス業 | 8.9% |
ソフトバンクグループ | 情報通信業 | 8.3% |
キーエンス | 電気機器 | 7.9% |
こうしてみてみると、日本の誇る技術力の高い企業が上位を占めます。もっとも日本電産・ソニー・キーエンスなどは結構な高値となっているので、個別株としては手を出しにくいのですが、取引先・競合などの関連企業の物色の参考になるのではないでしょうか。
パフォーマンス
基準価額推移
例外なくコロナショックで一時基準価額が落ち込みましたが、その後は力強い上昇。現在の基準価額は48,000円を超え、かなりの高額となっています。
過去のパフォーマンス
2021年3月末時点の情報です。
期間 | パフォーマンス(%) | ※参考(TOPIX配当込み) |
---|---|---|
過去1年間 | 50.75 | 42.13 |
過去1年間 | 42.84 | 22.15 |
設定来 | 420.93 | 110.14 |
設定来を基準にすると約4倍以上となってます。償還日は2028年3月末までですが、それまでにどれだけ収益を積み上げることが出来るか。
まとめ
今回は、過去に何度もファンドアワードの受賞歴のある投資信託をご紹介いたしました。大型株ばかりで既に高値の銘柄ばかりですが、長期的に世界と戦うことの出来る企業の選定と言う点では非常に参考になりました。今後も、同様に長期にわたって結果を出しているファンドの構成銘柄の中身をのぞいていきたいと思います。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。