心理学から発展して、行動経済学・クリティカルシンキングに関する著書を探していたところ、本書にマッチ。
メンタリストDaiGoさんの本です。(ウィッシュ・北川景子さんの旦那のほうじゃないですよ!!)
最近テレビでお見かけすることがないなぁと思っていたら、いつのまにか髪型が変わって別人のようになられていました。
概要
クリティカルシンキングとは
批判的思考
直訳すると上記のようになりますが、「人の思考には偏りがあるものだ」と言う前提を踏まえた上で、仮説を立て、根拠を示し、出来るだけ偏りのない結論を導く方法。
テレビに出なくなった理由
自由な時間が欲しい
↓
テレビに出ないと仕事がなくなるのでは?(前提)
↓
テレビに出ないと仕事が来ないと主張する人はテレビ業界にしかいない→YouTube・ブログ・コンサル業などいろいろな方法がある。
前提を疑ってみる。
ソクラテス式問答法
疑問を投げかけてひたすら打ち返す。それを自分自身で行い、自問自答を繰り返す。
- 明確化の質問
- 前提調査の質問(特に重要!!)
- 証拠の質問
- 視点の質問
- 影響と結果の質問
- 疑問の質問
テーゼとアンチテーゼをぶつける
- テーゼ:物事のメリット
- アンチテーゼ:デメリット
- ジンテーゼ:テーゼとアンチテーゼと組み合わせて新しい解決策を考える。
0か1かの極端な考え方にならないように、別の視点を持つことが大切。
だまされない為に
ワンウェイチェック
反証を考慮したものか?
代替案
他に方法がないか考える。「売れてるから」「有面人が宣伝しているから」はバイアスによるもの。
ネームコーリング
特定の人物にネガティブなラベルを貼り付ける行為。米国トランプ元大統領の常套手段でした。
富裕層からもっと税金を取るべきだ!!
Aさんはこの前、家買ったばかりじゃん。
金持ってるんだから寄付でもしたら?
私の主張と、住宅の購入は関係ない。
一見Aさんがすごく悪い人に見えますが、実はAさんの主張が正しい。Bさんが論点をずらしてAさんを悪者に仕立て上げようとしているだけです。
対処法
- 論点のズレを指摘する
- ネームコーリングを指摘する
おすすめは、ネームコーリングを指摘すること。
所感
一読した上で、自分の思考パターンを振り返ってみると、まあ思い込みや直感での判断が多いこと(笑)。なぜ、どうしてともっと深く考える必要があると感じました。
そのなかでもソクラテス式問答法は突き詰めていくと、一つ物事に対する考えが深まり、多角的な視点で物事が考えられるようになるのでは?と興味がわきました。
ただこれは、部下や後輩に対してやり方を間違えると「理詰めで追い込んでいる」「パワハラ」と捉えられかねないので、しっかり内容を理解して進めたいと思います。
本書内で書かれている内容は、少し難しい内容が多く、なかなか実践するのは難易度が高そうですが、何度か読み返したうえで、一つのテクニックとして習得していきたいです。