【セキュリティ関連】6050 イー・ガーディアン【買わずに後悔】

EC関連銘柄と並んで注目しているのが、情報セキュリティ関連の銘柄・四季報の2020年夏号を見ていたらテーマ性から興味を持った銘柄です。今回は増収増益中の、イー・ガーディアンご紹介いたします。

6050 イー・ガーディアンとは

会社概要

いつもの通りwikipediaから引用です。

イー・ガーディアン株式会社は、東京都港区に本社を置くネット風評監視サービス、カスタマーサポートなどを行なう会社。

(中略)

1998年設立。2016年に東証一部上場。イー・ガーディアンはネットパトロール、カスタマーサポート、デバッグ、脆弱性診断などネットセキュリティに関わるサービスを一気通貫で提供する総合ネットセキュリティ企業です。センターは、提携先を含めてグループで国内7都市海外2都市17拠点の業界最大級の体制を誇ります。昨今はFintech・IoT業界への参入やRPA開発による働き方改革への寄与など、時代を捉えるサービス開発に従事し、インターネットの安心・安全を守っております。

wikipediaより

メインの事業は、ソーシャルサポート、ゲームサポート、ネット広告審査の3本柱。

ソーシャルサポート事業は、ブログやSNSのリアルタイム投稿監視などのセキュリティやカスタマーサポートの提供を行なっています。同時に、ソーシャルメディアなどの運用や分析のサービスも行っています。最近ではSNSを中心とした誹謗中傷被害に対応するため、投稿監視の技術を用いた「SNSリスク投稿対策サービス」も開始しました。

ゲームサポート事業は、主に、日本市場に参入する中国および韓国のゲーム企業に対して他言語カスタマーポートを提供しています。また、サポートにとどまらず、自社社員から選抜してeスポーツチームも結成し、eスポーツ市場にも参入しています。

ネット広告審査運用代行は、ネット広告の入出稿管理から審査・運用まで幅拾く手がけております。広告を自社で運用する余裕がないもしくは専門家に委ねたいというニーズの高まりが背景にあると考えられます。

2020年9月10日には、代表取締役の徳丸氏が、「ドコモ口座」の不正被害に関して有識者として立て続けにメディア出演されたことをはじめとして、最近メディア出演が増えていますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

個人的には、ソーシャルサポート事業が気になっています。掲示板の投稿監視サービスから始まり、近年では有人×AIを用いた悪質な誹謗中傷投稿を監視するサービスに力を入れています。ネットで炎上する事件が多発し、最近ではプロレスラーの木村花さんが亡くなるなど悲しい事件が続きますが、こういった事件を防ぐためにも、投稿監視サービスの需要が高まっているようです。事実、Youtuberを多く抱えるUUUMでも導入事例があり、潜在的ニーズはありそうです。その他、セキュリティ監視・セキュリティ顧問・コンサルティングなど、セキュリティに関する専門商社としてひとつの地位を築きそうな会社です。

業績

株価チャート

それでは早速、株価と業績を見ていきましょう。

コロナショック前は2,000円前後をうろうろしていましたが、コロナショックで急落した後は急上昇。3Q決算後に3,000円の壁を越えて、4,000円を目指すところでいったん跳ね返されています。

過去5年業績

【業績】売上高営業利益税前利益利益1株益(円)1株配(円)
連17.95,06781184057256.606
連18.95,9021039104973672.108
連19.96,5351167120184082.609
連20.97,8451339138098096.7710
連21.9(予)8,862152615571043103.00

過去5年の業績です。9月決算の会社です。2020年9月期の決算も増収増益。次期となる、21年9月期も増収増益が予定される絶好調の企業となります。

配当

配当は1円ずつ増えています。2021年は現時点(2020年11月28日時点)では未定です。増配に期待しましょう。

株主優待

株主優待はありません。

投資経験談

本銘柄は所有していないため、ピックアップしたタイミングのみです。

2020年8月 四季報2020年夏号にてピックアップ

2020年6月末四季報2020年夏号発売。四季報を読み込んで気づいたのは7月初旬。四季報にてシングルニコちゃんマーク。すでに株価3,000円に迫る勢いでした。

私

順調に業績が伸びている。情報セキュリティというテーマ性も面白い。

ラジオNIKKEI ザ・マネーにて紹介

2020年7月14日 ザ・マネー火曜日の「経営トップの素顔」にて代表取締役社長の高谷氏が出演。事業内容の詳細を知り、投資を検討し始めるも、3,000円に迫る株価に手を出せず。

その後、好決算から株価は一時3,700円を超えるところまで上昇。現在は3,000円を少し越えるところでうろうろ。

業績に関係のない、コロナショックのような株式市場全体が下落したときを見越してウォッチを続けています。

企業のセキュリティへの対応の現状

ココからは、元SEならではの企業の情報セキュリティに対する取り組みに対する現状です。

近年、セキュリティ事故による情報流出・刑事事件がクローズアップされる機会が増えてきました。あらゆるものがネットワークを介してやり取りできるようになった反面、企業の抱える機密情報の管理をこれまで以上に厳格に行う必要があります。

ただし、中小企業だけでなく一部大企業でもまだまだ情報セキュリティに関しては、対応があまり進んでおらず、杜撰な管理の隙を縫って、情報流出事件が多発しているのが現状です。

最近だと、ドコモ口座の不正引き出し事件、カプコンの情報流出からのランサムウェア事件などです。

なぜ、これだけ情報漏洩事故が多発しているにも関わらず、一向に対策が進まないのか。
それは、経営層が情報セキュリティ対策に対する意識が低いからであると私は考えます。

一般的に売上を生み出す設備投資・システム導入などは、費用対効果を考えた上で進められる傾向がありますが、セキュリティ対策のためのシステム導入・機器購入は会社の売上を増やすわけではありません。セキュリティ対策は年間コストが結構かかる割に利益を生まないため、どうしても目先の利益を求める経営者に後回しにされる傾向があります。

どこにプライオリティをおくかは経営者の判断によりますので、情報セキュリティを重視している会社とそうでない会社とでは対応のレベルが違ってきます。

ネットワーク上で様々な情報がやり取りされる現代では、自社・顧客・取引先の情報を守る、社会的に信頼を損なわないために費用を掛ける必要があります。
もしセキュリティ事故を起こしてしまった場合の損失はいくらになるか?リスクを軽減するために年間に掛けることが出来るコストはいくらか。コストが理由でセキュリティが対策が十分でない場合に、許容できるサービスはどこまでか。

経営者には売上を拡大していくための、攻めのコスト。情報を守る・信頼を損なわないための守りのコスト両面が求められる時代になってきているのはないかと考えます。

逆に言えば、対策が進んでいないからこそ、まだまだ伸び代のある業界であり、投資対象としての魅力は十分です。

教訓

  • 四季報、過去5年の業績を重視。
  • セキュリティ関連は今後も注目

セキュリティ関連は個人的に注目しています。コロナに関係なく、伸びる業種であると感じます。セキュリティサービスを提供する会社は非常に多いため、他社にない強み・得意分野を見極めて投資を行う必要があります。

イーガーディアンは、投稿監視に強みがあるセキュリティ総合企業です。今後も特化した強みを持つ銘柄を探していきたいと思います。

あくまでも投資は自己判断でお願いします。

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