引き続き、四季報で気になっていた銘柄を調べて見ました。最近は2号連続で付箋をつけた銘柄をご紹介することが多くなっているような気がします。
近年上昇している銘柄の特徴として、高配当・PBR1倍割れが挙げられ、軒並み上昇してまいりました。もうそんな銘柄は残っていないのかなと思いきや、ありました東証スタンダード上場の小型株です。
今回は7927 ムトー精工をご紹介いたします。
7927 ムトー精工とは
会社概要
ムトー精工株式会社(ムトーせいこう、MUTO CO., LTD. )は、岐阜県各務原市に本社を置く、主にソニー向けのプラスチック部品およびその金型を製造・販売する企業である。
wikipedia
沿革
1956年6月10日 – 武藤合成樹脂工業所創業。
1970年6月 – 武藤合成株式会社設立。
1985年3月 – 子会社の東立精工株式会社を吸収合併し、現社名となる。
1988年6月 – 株式会社花田製作所を吸収合併。
1993年7月 – 日本証券業協会に株式を店頭公開。
1995年5月17日 – ベトナムのドンナイ省にムトーベトナムCO.,LTD.を設立。
2000年10月 – ムトーシンガポールPTE LTDを設立。
2003年9月 – 大英エレクトロニクス株式会社を買収。
11月12日 – 中国の江蘇省に豊武光電(蘇州)有限公司を設立。
2004年12月 – ジャスダックに上場。
2005年2月23日 – ベトナムのヴィンフック省にムトーテクノロジーハノイCO.,LTD.を設立。
9月 – 香港の九龍尖沙咀に武藤香港有限公司を設立。
2007年1月 – タチバナ精機株式会社とハントンスプリングインダストリーズSDN.BHD.を買収。
2012年2月 – ムトー(タイランド)CO.,LTD.を設立。
2021年4月 – 東証スタンダード市場を選択
事業概要
プラスチック部品およびプラスチック成型金型の製造・販売を手がけるムトー精工。
プラスチックの精度は金型で決まると考え、創業初期から金型部門を設立。ムトー精工の強みである、金型設計・製作から成形、二次加工、組立までの一貫生産の礎を築きました。
主な製品は自動車の車載部品向けが大多数を占め、デジタルカメラ・ビデオカメラ等のデジタル家電、カーナビ・エアコン・オーディオを含むセンターパネルユニット等の電子部品向け等が続きます。
海外への展開も積極的で、ベトナムを中心とした東南アジア・中国に7つの拠点を構え、日本の本社工場を中心とした最適製造・最適調達システムのグローバル化を推進しています。
業績
株価チャート
ここ数年は業績が低迷していたこともありますが、業績の回復とともに大幅増配を発表したことから2023年に入って株価急上昇中。
指標上はPER7.3倍、PBR0.69倍と割安水準。
(2023年8月15日時点)
PER | 7.61倍 |
PBR | 0.69倍 |
EPS | 197.4円 |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
連20.3 | 20,831 | 1,081 | 1,169 | 626 | 87.2 | 17.5 |
連21.3 | 19,230 | 1,144 | 1,068 | 288 | 40.1 | 20 |
連22.3 | 20,226 | 638 | 769 | 521 | 72.5 | 18.5 |
連23.3 | 26,169 | 1,746 | 2,140 | 1,300 | 181.6 | 73.5 |
連24.3予 | 25,600 | 1,800 | 1,800 | 1,400 | 197.4 | 79 |
過去5年の業績と予想です。
自動車関連向け製品が多いことから、半導体不足による自動車生産減少のあおりを受けて、ここ数年は低迷。23年3月期に過去最高の売上・経常利益を達成しましたが、24年3月期は円安影響により減収減益見込みとなっております。
配当
1株配(円) | |
連20.3 | 17.5 |
連21.3 | 20 |
連22.3 | 18.5 |
連23.3 | 73.5 |
連24.3予 | 79 |
2023年8月15日時点で配当利回りが5%を越える高配当銘柄。年二回配当ですが、9月末12円、3月末67円と非常に幅があるのが特徴。
株主優待
優待はありません。
まとめ
- PBR1倍割れ(ただし東証スタンダード)
- 割安銘柄
- 高配当
まだまだあったPBR一倍割れ&高配当銘柄。業績見通しも若干弱気で上方修正の可能性があります。自動車関連の業績に左右されるのはネック。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。