四季報を一通り読み終えましたので、気になった個別銘柄をピックアップしていきたいと思います。円安→円高、インバウンド、メタバースなどのトレンドを完全に無視して、半導体関連銘柄です。
今回は 6315 TOWA をご紹介いたします。
6315 TOWAとは
会社概要
TOWA株式会社(トーワ)は、京都府京都市南区に本社を置く精密金型、半導体製造装置メーカー。
wikipedia
沿革
1979年4月 – 東和精密工業株式会社として設立。
1988年12月 – 現在の社名に変更。
1996年9月11日 – 大阪証券取引所第2部、京都証券取引所上場。
2000年9月 – 大阪証券取引所第1部指定替え。
2000年11月 – 東京証券取引所第1部上場。
事業概要
半導体製造装置大手のTOWA。京セラ・島津製作所・任天堂・村田製作所・日本電産など日本の老舗ハイテク業が揃う京都の会社です。
TOWAは半導体の生産工程の中でも、特にICチップの保護に欠かせない「モールディング」と「シンギュレーション」というパートを担っており、樹脂によって半導体と外部を電気的に絶縁して封止するモールディング装置・金型においては世界トップシェアを誇ります。
近年拡大を続ける5G・IoT・AIや自動運転そしてビッグデータを用いたサービス等は全て半導体により実現され、これらの市場は、今後もさらなる拡大が見込まれます。独自のコンプレッション技術は、樹脂流動がない圧縮成形で積層化やモジュール化が進む半導体メモリや5G関連デバイスなど、技術的難易度が高まる最先端半導体パッケージに最適な技術となります。
業績
株価チャート
業績は絶好調なのですが、半導体関連銘柄と言うこともあり、NASDAQ・マザーズの影響をもろに受けます。2021年末は3,500円を越えていた株価も2022年末には半分以下に。
指標上はPER5.0倍、PBR0.94倍、そしてEPSが339.7円とかなりの割安。
(2022年12月30日時点)
PER | 5.0倍 |
PBR | 0.94倍 |
EPS | 339.7円 |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
連18.12 | 23,254 | 1,616 | 1,656 | 1,146 | 118.2 | 34 |
連19.12 | 22,830 | 1,528 | 1,594 | 1,091 | 112.4 | 34 |
連20.12 | 22,209 | 1,411 | 1,484 | 850 | 87.5 | 36 |
連21.12 | 35,266 | 3,808 | 3,922 | 2,783 | 285.9 | 50 |
連22.12予 | 48,500 | 6,670 | 7,010 | 4,800 | 492.6 | 85 |
過去5年の業績と予想です。半導体関連銘柄が絶好調となった2020年以降業績急拡大。2023年3月期は連続最高益となる見込みです。
なお、四季報予想では2024年3月期も連続最高益となる見込み。
半導体の市場動向としては、PC、スマートフォンなどの⺠⽣品向け投資は調整局⾯が続くものの、⾞載向け半導体や電源関係のパワー半導体向けの装置の需要は底堅く推移する見込み。
気になる点としては、高⽔準の受注残高が減り始めているところ。市場動向に左右されるだけに今後に注目です。
配当
1株配(円) | 記念配当 | |
連19.3 | 16 | 0 |
連20.3 | 16 | 0 |
連21.3 | 16 | 0 |
連22.3 | 40 | 10 |
連23.3 | 40 | 0 |
増配傾向にあります。22年3月期の記念配当は、2014年に同社が発表した10ヵ年計画「TOWA 2024ビジョン」の2年前倒しの達成によるもの。23年3月期は記念配剥落の予定。
株主優待
優待はありません。
まとめ
- 業績好調
- 半導体関連銘柄
業績は絶好調。ただ、市場動向に左右され、グロース銘柄の下落に連れ安してしまうなど、運があまり無い銘柄です。2024年以降の動向を見ながら投資したい銘柄です。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。