スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド(愛称:価値発掘)

ダイアモンドZaiの10月号好調だったファンドの特集が掲載されていました。その中からいくつかピックアップしていきたいと思います。今回ご紹介するファンドは、超小型株に投資するファンドです。小型株ファンドの場合は、純資産が大きくなりすぎると募集を停止してしまうこともあるのですが、今回ご紹介するファンドも一時停止を経て、販売再開となりました。

今回は、スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド(愛称:価値発掘)についてご紹介いたします。

スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンドとは

スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド(以下、価値発掘)はスパークス・アセット・マネジメントが運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 日本の上場株式のうち、マイクロ・キャップ銘柄(超小型株)中心に投資
  • 信託財産の運用成果の評価に際して、MSCI Japan Micro Cap指数(配当込み)を参考にして運用

時価総額において下位2%以下に属している銘柄を超小型株と定義し、値上がり益の獲得を目指します。
超小型株式は、銘柄数が豊富で、割安な銘柄も多く、多数の投資機会が存在しています。

銘柄選別においては、徹底したボトムアップ・リサーチにより、個別銘柄を選択します。

小型株投信のデメリットの一つとして、人気が出て純資産が増えると、募集を停止してしまうことがあります。理由としては小型株の場合はもともとの時価総額が小さく、集まった資金を使って大量に投資してしまうと、対象銘柄の株価が大きく上がりすぎてしまうことから、純資産が集まっても大きく投資することできず、買う銘柄がなくなってしまうためです。

価値発掘も純資産が大きくなりすぎたため、2021年11月から新規の買い付け申込を停止していましたが、2022年6月27日から買い付け申込を再開しています。

スポンサーリンク

基本情報

設定日2015年9月30日
償還日2025年7月22日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額0.3%
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.914%(税込)
分配金年2回(1月,7月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、管理費費用は1.914%と高めで、信託財産留保額は0.5%。

10年投信です。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2022年7月末時点)

銘柄名業種比率
テー・オー・ダブリューサービス業1.9%
エヌ・ピー・シー機械1.8%
サックスバー ホールディングス⼩売業1.7%
オカダアイヨン機械1.7%
要興業サービス業1.7%
アジアパイルホールディングスガラス・⼟⽯製品1.7%
信和⾦属製品1.7%
鈴⽊電気機器1.6%
システムリサーチ情報・通信業1.6%
メディカルシステムネットワーク⼩売業1.6%

構成銘柄は76。かなりマニアックな銘柄が並びました。

サックスバーは、ショッピングモールなどによく鞄屋さんとしてテナントに入っています。

個人的に気になるのはオカダアイヨン。建設機械の製造販売会社ですが、四季報で何度かピックアップしたにもかかわらず放置していました。後日別途記事を書きます。

スポンサーリンク

パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2022年8月22日時点で、21,092円(配当金再投資基準価額:23,101円)と絶好調。

比較的順調ですが、純資産が減ってきたこともあり、停止していた新規買い付け申込を再開することになりました。

過去のパフォーマンス

2022年6月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から-5.24%
1年前から-0.52%
3年前から+41.87%
5年前から+40.13%
設定来+131.96%

設定来からみると、+131.96%です。

中小型銘柄が中心と言うこともあり、乱高下しますが長期で見たら右肩上がりです。

まとめ

超小型株ばかりを集めたファンドですので、一般的には聞いたことのないような銘柄ばかりだと思います。よくよく調べてみると優良企業だったり、割安のまま放置されている企業の可能性があります。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました