【世界のベスト】インベスコ世界厳選株式オープン

モーニングスターを眺めていたら、面白そうな記事がありました。純資金流入が67カ月継続し、2022年6月と7月には過去最大の資金流入が続いているファンドがあるそうです。 インベスコ世界厳選株式オープン ですが、1999年設定の老舗ファンドでありながら、順調に基準価額・純資産を伸ばしているファンドです。

今回は、インベスコ世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)についてご紹介いたします。

インベスコ世界厳選株式オープン とは

インベスコ世界厳選株式オープンはインベスコが運用を行うアクティブファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 日本のを含む世界各国(新興国除く)の株式を実質的な投資対象とする。
  • 為替ヘッジあり・なし、分配方式毎月分配・年一回決算が選択でき、為替ヘッジありはMSCIワールドインデックス(円ヘッジ指数)、為替ヘッジなしはMSCIワールドインデックス(円換算指数)をベンチマークとする

「世界のベスト」は、世界中の先進国企業約2万社の株式の中から、成長+配当+割安を追求して“世界のベスト”といえる株式に厳選して投資する世界株式ファンド。ファンドの運用は、英国ヘンリーに拠点を置くグローバル・エクイティ・チームが担当しています。

毎月分配はタコ足配当で元本が目減りすることが多くありますが、本ファンドは20年超えの運用実績があります。

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基本情報

設定日1999年1月7日
償還日無制限
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額0.3%
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.903(税込)
分配金毎月or年一回

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、管理費費用は 1.903%と高めで、信託財産留保額は0.3%。

<為替ヘッジあり>(毎月決算型)/<為替ヘッジなし>(毎月決算型)、および、<為替ヘッジあり>(年1回決算型)/<為替ヘッジなし>(年1回決算型)の4つのコースがあります。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

マザーファンドが同じため、決算型・為替ヘッジはどれを選んでも組入れ銘柄は同じです。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2022年6月末時点)

銘柄名国籍業種比率
3iグループイギリス各種金融5.7%
友邦保険控股(AIAグループ)香港保険5.5%
アメリカンタワーアメリカ不動産5.3%
ベラリアフランス素材4.7%
マイクロソフトアメリカソフトウェアサービス4.6%
コカ・コーラアメリカ食品4.3%
ブロードコムアメリカ半導体・半導体製造装置3.4%
スダンダードチャタードイギリス銀行3.3%
チューリッヒ・インシュアランス・グループスイス保険3.1%
領展房地産投資信託基金香港不動産3.0%

構成銘柄は40前後。銘柄については、先進国に分散されており、極端にアメリカに偏っているわけではありません。金融関係が多い印象です。

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パフォーマンス

基準価額推移

一番歴史の古い、為替ヘッジなし/毎月決算タイプの基準価額です。

設定来、基準価額は2022年7月25日時点で8,879円(分配金再投資額:28,298円)

毎月分配し始めたのは2016年以降で、仮に分配金を再投資していたとしたら、とんでもない額になっています。コロナショック後から、基準価額だけでなく、純資産を大きく伸ばしているのが特徴です。

過去のパフォーマンス

2022年7月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から+7.49%
1年前から+14.06%
3年前から+48.85%
設定来+187.73%

設定来からみると、+187.73%です。

前述しましたがコロナショック後からは好調な推移で純資産を伸ばしており、2022年も好調でプラスリターンとなっています。

まとめ

1999年設定の老舗ファンド。2022年現在では、各国それぞれに異なる金融政策が実施されるようになると、アクティブ・マネージャーの投資判断が重要な役割を担うようになります。同ファンドに投資家の関心が高まっているのも、投資環境が不透明で見通し難いからこそであって、インベスコ社の運用力に期待したいところです。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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