引き続き四季報でピックアップした銘柄をご紹介していきたいと思います。
シンフォニアテクノロジーです。実は神戸製鋼所系列で、社名も神鋼電機と言う名前でしたが、いつの間にか名前が変わっていました。指標上は明らかな割安。ねらい目と感じます。
今回は6507 シンフォニアテクノロジーをご紹介いたします。
6507 シンフォニアテクノロジーとは
会社概要
シンフォニア テクノロジー株式会社(英称:SINFONIA TECHNOLOGY CO., LTD.)は、発電機、電動機、搬送機器、航空宇宙、電磁クラッチ・ブレーキ、産業用大型車両、トーイングトラクター、プリンターをはじめとする電気機器などの生産を行う電機メーカーである。元は神戸製鋼所系列で、社名も神鋼電機株式会社と称した。1917年5月1日創業で、2017年に創業100年を迎えた。
(中略)
三重県鳥羽市の現鳥羽水族館の地にあった旧鳥羽造船所の電気機器製造部門が起源。播磨造船所と共に鈴木商店の傘下に入り、神戸製鋼所の電気機器製造部門を経て、戦後、企業分割で神鋼電機として1949年(昭和24年)に設立された。
戦後復興期に、洗濯機、冷蔵庫、白熱電球といった家庭電化製品のほか、電車や電気自動車の生産も行ったことがある。2002年(平成14年)には、家庭用写真プリンターを生産し、約半世紀ぶりに一般消費者向け製品を販売していた。最近は、一般家庭への普及を狙った風力発電機等の新商品開拓や電磁クラッチ・ブレーキの競合社のM&Aにも意欲的である。2009年(平成21年)4月1日より現社名に変更。変更の理由としては、設立母体であった神戸製鋼所との資本・業務面等のつながりが薄れたこと、それとともに神戸製鋼所グループ外への事業展開の拡大を図ることを目的としている。
wikipedia
沿革
1917年 – 鳥羽造船所内に電機工場設立。
1918年 – 鳥羽造船所が帝国汽船株式会社と合併。
1921年 – 帝国汽船が造船部を、株式会社神戸製鋼所に営業譲渡。神戸製鋼所の造船部・鳥羽工場となる。
1929年 – 神戸製鋼所の造船部門が播磨造船所(現・IHI)として分離したが、鳥羽電機製作所は神戸製鋼所に残った。
1949年 – 神戸製鋼所から分離し神鋼電機株式会社を設立。
2004年 – 東京都港区に本社移転。
2009年 – シンフォニア テクノロジー株式会社へ商号変更。
2017年 – 創業100年を迎える
事業概要
創業から100年あまりの歴史を誇る同社。老舗と言うこともあり多種類の製品ラインナップを誇ります。主な製品は下記3つです。
パワーエレクトロニクス機器(売上構成比:47%)
自動車用評価システム、上下水中央監視システム、道路管理用電気設備、振動搬送装置など、規模の大きな設備が多いのが特徴です。
モーション機器(売上構成比:33%)
デジタルフォトプリンタ、カードリーダ、航空・宇宙関連部品、車載用電装品などがあります。
その他
その他、システム開発・電気工事などがあります。
業績
株価チャート
株価を見ていきましょう。
ここ最近は1,000円~1,500円のボックス相場。
過去には2,600円をつけたことがありますが、ここ最近は低迷傾向です。
PER7.0、PBR0.73とかなりの割安。PER高値平均16.4%,安値平均8.8%とまだまだ上昇の余地はありそうです。
(2022年7月15日時点)
PER | 7.0倍 |
PBR | 0.39倍 |
EPS | 198.7円 |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
連19.3 | 94,156 | 6,237 | 6,298 | 4,635 | 155.9 | 40 |
連20.3 | 89,757 | 3,068 | 2,872 | 1,688 | 56.9 | 30 |
連21.3 | 87,312 | 4,891 | 4,810 | 3,677 | 124.5 | 35 |
連22.3 | 94,585 | 7,514 | 7,898 | 5,593 | 195 | 50 |
連23.3予 | 100,000 | 8,000 | 8,000 | 5,600 | 198.7 | 50 |
過去5年の業績と予想です。さすがにコロナ影響で、20年3月期、21年3月期は落ち込みましたが、半導体製造装置向け機器と振動機器の需要が順調に推移したこともあり、22年3月期は過去最高益。23年3月期も連続最高益を見込みます。
配当
1株配(円) | |
連19.3 | 40 |
連20.3 | 30 |
連21.3 | 35 |
連22.3 | 50 |
連23.3予 | 50 |
配当は業績に応じて変動。
株主優待
優待はありません。
まとめ
- 割安銘柄
- 業績好調
業績もよく、明らかに安いにもかかわらず放置されている同社。市場が気づいていないのか、それとも半導体関連銘柄の2023年以降の失速を嫌気しているのか。引き続き注目です。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。