四季報でピックアップした銘柄をご紹介していきたいと思います。実は以前から注目していたのですが、2回連続で付箋をつけることとなったため詳しく調べてみました。
※2022年7月5日追記 ラジオ日経 ザ・マネー 櫻井英明のかぶてつにて櫻井英明のライフプラン研究所内の銘柄バトルにて紹介されました。
今回は3853 アステリアをご紹介いたします。
3853 アステリアとは
会社概要
アステリア株式会社(英名:Asteria Corporation)は、企業内の多種多様なコンピューターやデバイスの間を接続するソフトウェアやサービスを開発・販売しているIT企業。
wikipedia
2018年10月1日インフォテリア株式会社からアステリア株式会社に商号を変更。1998年に国内初のXML専業ソフトウェア会社として設立された。
XML技術をベースとしてシステム連携を行うパッケージソフト「ASTERIA Warp」を主力製品とし、モバイルコンテンツ管理サービス「Handbook」や、IoT活用モバイルクラウド基盤「Platio」、エッジコンピューティング用ミドルウェア「Gravio(グラヴィオ)」など「つなぐ」ことをテーマにしたソフトウェア製品の開発・販売を行っている。
沿革
1998年9月 設立
1999年1月 世界初の商用XMLエンジン「iPEX」を発売
2002年6月 「ノン・コーディング」コンセプトの「ASTERIA R2」を発売
2007年6月 東京証券取引所マザーズ上場
2018年3月 東証1部へ市場変更
事業概要
アステリアは所謂IT企業で、主力製品「ASTERIA Warp」をはじめとした企業情報システム、クラウドサービス、ハードウェア機器連携ソフトの開発・販売が主力事業。
主は事業は3つ。
前述のとおり、ひとつは主力となる企業向けソフトウェア開発・販売を行うソフトウェア事業。面白いのは顧客ごとに仕様の異なる受託開発を一切行わず、自社製品の開発・販売に特化している点。サブスク型のビジネスが展開しやすく利益率が高いのが特徴です。
主力製品の「ASTERIA Warp」は異なるシステムのデータをプログラミングなしで連携できるソフトウェアで、大企業、中堅企業を中心に9,000社以上の企業に導入されています。所謂「ノーコード」というもので、プログラミングを行うことなく視覚的な操作(キーボード入力、マウス操作など)のみで完結させることができ、知識のないユーザでも簡単に扱うことが出来るツールです。
その他の事業としては、ブランドデザイン・DX支援コンサルを行うデザイン事業、2019年に設立した米国の子会社における企業投資事業があります(ソフトバンクみたいなイメージ)。特に投資事業では投資事業セグメントの投資先であるGorilla社のナスダック市場上場に伴う評価益があり、大幅に利益を拡大しています。
業績
株価チャート
株価を見ていきましょう。
2020年3月期は赤字でしたが、コロナショックにもかかわらず2021年3月期から急回復。人気があまり無いのか、ナスダックが下げたり材料が出るたびに乱高下を繰り返しています。
2022年3月期決算ではEPS152.4円で、予想PER5.74 倍。あまりにも安すぎます。
(2022年7月1日時点)
PER | 5.74倍 |
PBR | 1.85倍 |
EPS | 160.8円 |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
19.3 | 3,478 | 388 | 462 | 270 | 16.4 | 4 |
20.3 | 2,677 | -262 | -158 | -175 | -10.7 | 4 |
21.3 | 2,688 | 819 | 1,025 | 807 | 49 | 4.5 |
22.3 | 2,968 | 3,445 | 3,984 | 2,510 | 152.4 | 4.5 |
23.3(四季報予想) | 3,700 | 4,000 | 4,100 | 2,700 | 160.8 | 6 |
過去5年の業績と予想です。20年3月期は赤字に転落したものの、その後は急伸。23年3月期の業績見込みは2022年7月時点で未開示ですが、四季報予想では連続最高益の見込み。
配当
1株配(円) | |
19.3 | 4 |
20.3 | 4 |
21.3 | 4.5 |
22.3 | 4.5 |
23.3(四季報予想) | 6 |
配当は増配傾向。すこしでも配当があるのは嬉しい。
株主優待
優待はありません。
まとめ
- 割安銘柄
- 業績好調
IT企業といえでも、製品開発に特化しサブスク型のビジネスを展開しやすいは○。ただし、投資事業の成否によって会社全体の利益が大きくふれやすいのはデメリットといえます。IT企業と言うイメージからPERは高くないのに米NASDAQが下げたときに連れ安になってしまうことがありますが、大きく下げたときが狙い目といえるでしょう。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。