【書評】メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術

最近、東洋経済オンラインの記事でよく見る本。病んでるわけではないですが、嫌なことをされたときの撃退法として興味をもって購入。

概要

著者のわびさんは、エリート自衛官ででしたが異動先でパワハラにあい、メンタルダウンを起こしてしまいます。その後見事に復活し、公務員を経て外資系企業にて活躍されています。

パワハラをする人

パワハラをする人は、自分より立場が弱く反抗しなさそうなひとを狙う。根っからのいじめっ子体質です。

正しい道に拘らない

他人が作った「正しい道」に拘らないこと。誰かが作った「正しい道」から逸れてしまうと、極悪人のような扱いを受けるが、能力差・個人差があって当たりまえ。大まかな方向性があっていればいい。

人生を大局的にとらえ、様々な選択肢があることを自覚する。

今に集中する

過去と他人は変えられない。筋トレはおススメ。「今」に集中しないと重たいバーベルは持ち上げられない。

他人にどう思われるか

他人よりも自分の気持ちを大切にする。「何か言われるのではないか」「怒られるのではないか」他人の気持ちはコントロールできない。

優等生にならない

あまりにも従順すぎると、いいように使われる。理不尽な依頼(定時後や超短納期の依頼)は断ろう。やってしまうと無茶振りが標準になる。理不尽な扱いを受け続けるなら出るところに出てやりあいましょう。

何を言うかより、誰が言うか

同じことを言っても、自分の意見は聞いてもらえないが、上司の意見は聞いてもらえたりする。それは自分が悪いのではない。立場や地位が必要なことはある。うまく上司や仲間を利用しましょう。

何を言うかと同じくらい何を言わないかが重要

  1. あまり知らない分野は意見しない
  2. デリケートな分野(宗教・お金・パートナー)には突っ込まない
  3. あるべき論を振りかざさない

以前勤めた会社では、上記3項目全てに該当するような非常に不快な詮索を受けました(しかも、会社のトップから)退職してよかった。

嫌な人には思いっきり反論

一線越えてきたら撃ちますよの精神。舐められたらいけません。

まあ、反論したり逆切れしたら、揚げ足を取ってくるでしょうけど、そういう生き物だと思いましょう。頭はクールに、ハートは熱く。

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所感

体験談と言うこともあって、非常にリアルな話が多かったです。著者のわびさんは真面目で非常に優秀なビジネスマンであると、感じました。ただ、こういう真面目な人を利用してやろうという悪い輩が一定数いるのも事実です。こういう輩が厄介なのは、何かにつけて相手側を悪者にしようとするのが上手く、結果として優位に立ってしまうところです。メンタルが弱ってくると、視野が狭くなり、被害を受けている側が責任感を感じてしまいやすくなりますが、様々な選択肢を持っておくことが世の中を生き抜くすべとなります。

私自身も、前職で大変嫌な思いをした経験がありますので、一線を越えてきたら撃ち抜く覚悟は出来ています。

幸い、現職では不快な思いをすることはあまり無いです。

横領なり、無断欠勤なり、暴行・暴言など無い限りそうそうクビにはなりませんから、自分なりの逃げ道を作っておくことが大事だと感じました。

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