好調なスタートを切った 楽天レバレッジNASDAQ-100 を運用している楽天投信投資顧問から新たなファンドが販売開始になるようです。
今回は楽天グローバルIPO株式ファンドについてご紹介いたします。
楽天グローバルIPO株式ファンドとは
楽天グローバルIPO株式ファンドは楽天投信投資顧問が運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 世界の株式を主要投資対象とし、新規株式公開(IPO)から、原則として4年以内の企業に投資
- 組入銘柄の選定は、米国の運用サービス会社であるIPOX Capital Management, LLCが行う
IPO(新規株式公開)を果たした企業の中には、その革新的な技術や優れたビジネスモデルにより、今後、世界的な企業へ成長する可能性をもった光輝く企業 が多く存在すると考えられます。ただこうした企業に個別で投資するにはリスクが高いため、投信にお任せしてしまおうというのがこのファンドの特徴です。
2020年は新型コロナウイルス拡大の影響があったものの、2021年に入り、IPOの調達額・件数ともに回復基調にあり、世界中で革新的な技術や優れたビジネスモデルをもつ「光輝く企業」が誕生しています。
企業の成長速度はそれぞれですが、創業・起業し、上場前後は一番成長力が期待できるステージといえます。IPO銘柄は、革新的技術や優れたビジネスモデルを持つ企業が多いのが特徴です。
ファンドの実質的な運用を行うIPOX社では、IPO銘柄の魅力的な投資時期である、「新規株式公開から概ね4年以内」という期間に着目しています。IPOX社による過去のデータ検証において、IPO銘柄の投資効果が最大限に生かされるのが概ね4年以内であったためです。
基本情報
設定日 | 2021年11月26日 |
償還日 | 2031年11月24日 |
購入時手数料 | 最大3.3%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | 0.2% |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率1.3475%(税込) |
分配金 | 年1回(10月) |
基本情報は上記の通りとなります。メジャーなインデックス型の投資信託と比較すると、管理費用は高めです。
なお現在発表されている販売会社は楽天証券のみですが、ネット証券では軒並み取り扱いが開始になると思われます。
構成銘柄(モデルポートフォリオ)
販売用資料に記載されている構成銘柄(モデルポートフォリオ)については下記の通りとなっております。(2021年8月末時点)
銘柄名 | 国名 | セクター |
---|---|---|
アディエン | オランダ | 情報技術 |
ビオンテック | ドイツ | ヘルスケア |
バンブル | 米国 | 通信サービス |
デル・テクノロジーズ | 米国 | 情報通信 |
ハローフレッシュ | ドイツ | 一般消費財 |
オーチス・ワールドワイド | 米国 | 資本財・サービス |
サウジアラムコ | サウジアラビア | エネルギー |
シー | シンガポール | 通信サービス |
ソフトバンク | 日本 | 通信サービス |
Zoomビデオコミュニケーションズ | 米国 | 情報技術 |
構成銘柄は80銘柄。約半数を米国が占め、情報技術セクターが1/4強を占めます。ソフトバンクも一応IPO銘柄です。有名どころで言うと、デルもIPO(というより合併です)。販売用資料ではヘルスケアセクターのビオンテックとエレベーター・エスカレーター大手のオーチス・ワールドワイドが一押しのようです。
買ってみる?
とりあえず様子見です。直近IPOを取り扱ったファンドだとリターンエースが好調のようですが、どうでしょうか?
まとめ
販売用資料を見る限りでは、世界のIPO企業を対象に、成長の可能性のある銘柄をピックアップしているので面白そうです。あまり知らなかった銘柄も選定されているので、今後月次レポートを眺めるだけでも参考になりそうです。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。