久々に国内個別株に投資するファンドのご紹介。モーニングスターのファンドニュースを眺めていると、スターレーティング5つ星のファンドに資金が流入しているとのこと。ちょうどそのタイミングで、 年金積立Jグロース が17カ月ぶりにモーニングスターレーティングにて5つ星になったそうです。
日本の株式は低調な展開が続いており、レーティング上位の安定感のあるファンドが選択されている理由でしょうか。
今回は、年金積立Jグロース(愛称: つみたてJグロース )についてご紹介いたします。
年金積立Jグロース(愛称:つみたてJグロース)とは
年金積立Jグロース(以下、 つみたてJグロース )は日興アセットマネジメントが運用するアクティブファンドです。
成長性が高く、株主への利益還元が期待できる株式に投資します。 成長性が高く、株主への利益還元が期待できる株式に投資を行います。
ファンドの特色は下記の通りです。
- TOPIX(東証株価指数)の動きを上回る投資成果の獲得をめざす
- 今後の成長が期待できる企業、自己資本利益率が高い企業、株主への利益還元が期待できる企業を厳選し投資
運用の特徴としてはファンドマネージャーと社内の企業アナリストが、直接企業を個別訪問し収集した情報・データをもとに投資銘柄を厳選します。
銘柄選びにおいては財務基盤をはじめ、経営の方向性、事業環境、競争力を見極めることを重要なポイントとしています。
これには強固な財務基盤のもと、中長期的な利益成長の期待できる企業を中核銘柄とすることにより、安定的なリターンを確保できるものとの考えがあるようです。
基本情報
設定日 | 2001年10月31日 |
償還日 | 無制限 |
購入時手数料 | 最大2.2%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券では無料の場合が多い |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率0.902%(税込) |
分配金 | 年1回(10月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、つみたてNISA対象ファンドということもあり、管理費用は0.902%と1%をきる水準。
設定から約20年の歴史のあるファンドです。
構成銘柄
早速最新のレポートから構成銘柄についてみていきましょう。
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年7月末時点)
銘柄名 | 比率 |
---|---|
ソニーグループ | 4.59% |
キーエンス | 2.83% |
トヨタ自動車 | 2.67% |
商船三井 | 2.25% |
朝日インテック | 2.24% |
HOYA | 2.09% |
カチタス | 2.04% |
ダイキン工業 | 1.94% |
伊藤忠商事 | 1.91% |
日立製作所 | 1.89% |
組み入れ銘柄数は124銘柄。TOPIXをベンチマークとしているだけだって、TOPIXの業種構成比率や組み入れ銘柄の比率を大きくは変えてはこない、あまり面白みはない構成です。ソニー、キーエンス、トヨタといった財務基盤がしっかりとしていてなおかつ成長の見込める大型株中心で、安定感重視の降雨性となっています。
個人的な注目銘柄は下記です。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2021年8月20日時点で、32,719円(配当金再投資:33,034円)
リーマンショック・東日本大震災で低迷しましたが、アベノミクスの恩恵もあって急上昇。コロナショックも一時的で、2020年に一気に急騰。
分配金はあまり出していません。
過去のパフォーマンス
2021年7月末時点の情報です。
期間 | 騰落率 |
---|---|
1年前から | +22.15% |
3年前から | +31.54% |
5年前から | +88.66% |
設定来 | +230% |
設定来からみると、+230%です。
TOPIXをベンチマークとしていますが、10年以上にわたりTOPIXを上回るリターンを維持。
まとめ
つみたてJグロースは今後の成長が期待できる企業、自己資本利益率が高い企業、株主への利益還元が期待できる企業に厳選し投資することで、TOPIXを上回る投資成果を10年以上にわたって出しています。
まだ知られていないようなあっと驚くような銘柄は少ないですが、安定感と成長性を両方求めるならありかと思います。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。