低コストなテーマ型投信「iFreeActive」シリーズのご紹介第二弾となります。2020年はテスラが急騰したようにEVへのシフトが急速に加速しました。実はそれよりも2年前に先を見据えて設定されたEV関連銘柄を集めたファンドがiFreeActive EVになります。
今回は、iFreeActive EVについてご紹介いたします。
iFreeActive EVとは
iFreeActive EVは大和アセットマネジメントが運用を行うアクティブファンドです。
投資コンセプトは下記の通りです。
- 日本を含む世界の「EV(電気自動車)」関連株式に投資
EVはElectric Vehicleの略で、日本語では電気自動車といいます。将来的に新車販売の半数以上がEVとなり、私たちの生活にも変化をもたらす見込みです。EUでは、2035年にガソリン車の新車販売を、ハイブリッド車(HV)も含めて事実上禁止する案を発表しており、急速にEV化の流れが進んでいます。
EVと言うとテスラやニオが代表格ですが、VW、メルセデスベンツ、BMWなどの既存自動車メーカーもEV化を急ピッチで進めており、日本の自動車メーカーは出遅れが目立ちます。
基本情報
設定日 | 2018年1月31日 |
償還日 | 2028年1月28日 |
購入時手数料 | 最大1.1%(税込) ※証券会社によって異なる。ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (含む信託報酬) | 年率1.221%(税込) |
分配金 | 年1回(1月) |
基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、管理費用は1.221%と安めで、信託財産留保額はなし。購入時手数料も最大1.1%と非常に安価です(ネット無料なら無料)
テーマ型にもかかわらず、管理費用1.2%というのは破格でしょう。
なお、後発のライバルといえるeMAXIS Neo 電気自動車の管理費用は年率0.792%と大きく差があります。
構成銘柄
構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年6月末時点)
銘柄名 | 国・地域 | 比率 |
---|---|---|
CATL | 中国 | 9.1% |
テスラ | 米国 | 7.9% |
エヌエックスピー・セミコンダクターズ | 米国 | 7.7% |
アプティブ | 米国 | 6.6% |
ホンファー・テクノロジー | 中国 | 6.2% |
LG化学 | 韓国 | 5.9% |
グアンヂョウ・ティエンツー・マテリアルズ | 中国 | 5.5% |
テキサス・インスツルメンツ | 米国 | 5.3% |
アルベマール | 米国 | 5.0% |
ニオ | 中国 | 4.7% |
組み入れ銘柄数は20。テスラ・ニオやLG化学などある程度予想できたラインナップです。
eMAXIS Neo 電気自動車と比較されますが、2021年6月時点、構成銘柄上位10傑で被っているのはニオのみとなっております。eMAXIS Neo 電気自動車がAIで自動判別するのに対して、iFreeActive EVはある程度、人の判断が考慮されているものと思われます。
パフォーマンス
基準価額推移
設定来、基準価額は2021年7月16日時点で、15,433円。実はゲーム&eスポーツよりも基準価額は低いです。設定来、低調なパフォーマンスが続いていましたが、2020年のテスラの大躍進・バイデン大統領のクリーンエネルギー重視の政策に後押しされる形で急上昇しました。
過去のパフォーマンス
2021年3月末時点の情報です。
期間 | 騰落率(分配金込み) |
---|---|
6ヶ月前から | +8.08% |
1年前から | +86.15% |
3年前から | +91.39% |
設定来 | +54.43% |
設定来からみると、+54.43%です。
2020年はテスラが大躍進したおかげで急騰しましたが、設定から2年間は低調なパフォーマンスでした。時代を先取りしすぎたのでしょうか。それでも今後はまだまだ期待できます。
まとめ
経費率の安いeMAXIS Neo 電気自動車との比較になりますが、当ファンドは人の目がはいっており、テスラやニオに投資してみたいという方にはおススメです。経費率やパフォーマンスに拘るならeMAXIS Neoこれはもう好みの問題ですね。
※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。