【リターンエース】IPOリサーチ・オープン【好成績投信の中身を拝見】

皆さん、IPOには参加していますが?IPOの抽選で当選し、急上昇した初値で売りぬくことが出来たら簡単に利益を上げることが出来るのですが、皆考えることは同じです。抽選倍率が高すぎてかすりもしません。

さて、よくある投資手法として、IPOで初値がついてすぐ、売り込まれて株価が落ち着いた後に購入して、さらなる上昇を見込むというやり方があります。ただし、上場後の初値がついた時点ですでに割高になっていることが多く、さらには上場をゴールとしてその後の業績が右肩下がりという銘柄も少なくありません。

そこで、直近IPO銘柄の投資もプロにお任せしてしまおうという考えです。

今回は、IPOリサーチ・オープン(愛称:リターンエース)についてご紹介いたします。

IPOリサーチ・オープン(愛称:リターンエース)とは

IPOリサーチ・オープン(愛称:リターンエース)は三菱UFJ国際投信が運用を行うアクティブファンドです。直近IPO銘柄に投資するファンドです。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • おおむね上場5年以内(上場予定含む)の銘柄に投資
  • IPO後の企業の成長性や収益性に着目し、株価上昇が期待される銘柄に投資

投資銘柄の選定に当たっては、IPO後の企業の成長性や収益性に着目し、経営陣への取材や継続的な調査等を通じて、経営戦略の実現性や事業環境等を分析します。さらに、株価水準や流動性等を考慮し、株価上昇が期待される銘柄に投資を行います。

所謂上場ゴールとなっていないか?プロの目で見極めてくれるのは嬉しいですね。

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基本情報

設定日2018年4月27日
償還日2028年4月26日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券は無料
信託財産留保額0.3%
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.804%(税込)
分配金年1回(4月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、管理費費用は1.87%と高めで、信託財産留保額0.3%。

2018年に設定されたばかりの10年投信となります。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

業種別の比率は下記の通り。(2021年5月末時点)

業種組み入れ比率
情報・通信業36.9%
サービス業25.8%
小売業9.1%
不動産業6.5%
医薬品3.7%
陸運業2.1%
電気ガス業1.8%
化学1.7%
機械1.5%
その他金融業1.1%

株式公開からの経過年数は下記の通り

経過年数比率
1年未満9.8%
1~3年26.3%
3~5年33.4%
5年以上26.1%
平均経過年数3.5年

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年5月末時点)

銘柄名業種比率
FOOD & LIFE COMPANIE小売業5.7%
ベイカレント・コンサルティングサービス業5.6%
マネーフォワード情報・通信業5.1%
ギフティ情報・通信業4.2%
スマレジ情報・通信業4.0%
ネクステージ小売業3.4%
メルカリ情報・通信業3.1%
Sansan情報・通信業2.6%
リクルートホールディングスサービス業2.4%
セルソース医薬品2.4%

組み入れ銘柄数は90。マネーフォワード、ギフティ、スマレジ、メルカリなどは、直近IPOの中でも順調な業績に比例して株価も上がっている銘柄です。以前個別銘柄としてご紹介したネクステージも組み入れられています。(ネクステージが上場したのは2013年です)。リクルートも長い歴史の有る会社ですが実は上場は2014年。

個人的な注目銘柄は下記の通りです。

FOOD & LIFE COMPANIE

 2021年4月に株式会社スシローグローバルホールディングスが、株式会社FOOD&LIFE COMPANIESに商号変更。

持ち帰りずし店「京樽」を吉野家HDから取得し、中食事業を強化。

コロナ禍にも関わらず出店を加速し2021年上半期売上は過去最高を記録。

くら寿司もそうでしたが、好立地物件でも賃料が下がってきていることが追い風となり出店攻勢を強めています。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年7月5日時点で、18,341円。

例外なくコロナショック時に一時的に下落しますが、グロース株優位の市場の波にも乗り基準価額を急激に伸ばしています。

純資産総額が減ってきているのが気がかり。

過去のパフォーマンス

2021年3月末時点の情報です。

期間騰落率(分配金込み)
6ヶ月前から+15.86%
1年前から+59.35%
3年前から+72.12%
設定来+82.09%

設定来からみると、+82.09%です。

まずまずの騰落率。成長銘柄への投資が多いので、ボラティリティは高いですが、長期で見ると成長しています。

まとめ

直近IPO銘柄は特に情報通信分野の場合は高値がつくことが多く、PERやPBRの指標で見ると割高となっていることも少なくありません。今後の見通しについても、大きく上ブレることもあれば、上場時点で赤字でいつ黒字転換するのか不透明な場合もあります。

ネクステージのように四季報で順調に売上が伸びている銘柄をピンポイントで探し当てられたらいいのですが、プロのファンドマネージャーのおススメする直近IPO銘柄を買うのが手っ取り早いかと思います。

それすらも面倒な方は、本ファンドを買いましょう。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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