【ライジング・サン】スパークス・ジャパン・スモール・キャップ・ファンド【好成績投信の中身を拝見】

好成績投信の中身を拝見シリーズを1ヶ月ほど続けてきましたが、第一回はスパークス・新・国際優良日本株ファンドでした。

一つのファンドを調べていくとどうしても同じ会社の提供する似たようなファンドだったり、競合ファンドに目が移りがちになるのですが、スパークスの提供するファンドについては、初回のスパークス・新・国際優良日本株ファンドのみならず、ファンド大賞を受賞するような優れた商品がまだまだ沢山あります。
原点に立ち返って、スパークスの中小型株に投資するファンドについて調べてみました。

今回は、スパークス・ジャパン・スモール・キャップ・ファンド(愛称:ライジング・サン)についてご紹介いたします。

スパークス・ジャパン・スモール・キャップ・ファンド(愛称:ライジング・サン)とは

EXILEでもキャプテン翼でもありません(笑)

スパークス・ジャパン・スモール・キャップ・ファンド(以下、ライジング・サン)はスパークス・アセット・マネジメントが運用するアクティブファンドです。
IT化、新技術開発、経営革新を進めている成長企業と日本社会の構造変化への適応力の高い企業に注目した、小型株式中心に投資を行います。

ファンドの特色は下記の通りです。

  • 中長期的に高い成長が期待される企業、株価が割安に放置されかつ経営体質の改善等変化の兆しが認められると判断した企業、優秀な経営陣、技術等を有している企業に投資
  • ベンチマークはJASDAQ指数

運用の特徴としては徹底したボトムアップ・リサーチにより個別銘柄を選定。企業収益の質、市場成長性、経営戦略の3つの着眼点から企業の実態価値を計測後、市場価値とのギャップを計測。バリュー・ギャップを埋めるカタリスト(きっかけ:規制緩和や会計制度の変化などの外的要因やコーポレートガバナンスの変換などの内的要因もある)を勘案し投資を決定します。

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基本情報

設定日2000年10月19日
償還日2030年10月15日
購入時手数料最大3.3%(税込) 
※証券会社によって異なる。ネット証券では無料の場合が多い
信託財産留保額0.3%
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.87%(税込)
分配金年1回(10月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですので、管理費用は1.87%と高めで、信託財産留保額は0.3%。

2020年設定の歴史あるファンド。2030年に償還予定となっています。あと10年でどれだけ資産を増やせるか?

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

早速最新のレポートから構成銘柄についてみていきましょう。

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年4月末時点)

銘柄名業種比率
MARUWAガラス・土石製品4.6%
日総工産サービス業4.3%
アンビスホールディングスサービス業4.2%
センコーグループホールディングス陸運業4.2%
ペプチドリーム医薬品3.9%
タクマ機械3.7%
Fast Fitness Japanサービス業3.6%
藤森工業化学3.6%
アマダ機械3.5%
三洋化成工業化学3.4%

組み入れ銘柄数は42銘柄。JASDAQをベンチマークにしていますが、実際に投資対象となっているのは東証1部の銘柄が78%です。

個人的な注目銘柄は下記です。

センコーグループホールディングス

総合物流企業。小売り・量販店向け物流に強みがあり、冷凍・冷蔵物流が近年急成長しています。

じつは以前から個人的に狙っていた銘柄。別途個別銘柄紹介記事を書きたいと思います。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年5月末日時点で、54,000円(配当金再投:66,553円)

リーマンショック・東日本大震災で一時低迷しましたが、アベノミクスの恩恵もあって急上昇。コロナショックも一時的で、2020年に一気に急騰。2020年はR&Iファンド大賞2021「投資信託 20 年/国内中小型株式部門「最優秀ファンド賞」を受賞。

純資産は46億円ほど。

過去のパフォーマンス

2021年5月末時点の情報です。

期間騰落率
1年前から+16.45%
3年前から+17.76%
5年前から+96.03%
設定来+567.61%

設定来からみると、+567.61%です。

直近は分類平均を下回っていますが、20年以上の運用期間で約5倍以上のリターンとなっております。

まとめ

中小型株中心の銘柄選定に当たっては、プロのファンドマネージャーがどのような銘柄を組み入れているのかが非常に参考になります。今回ご紹介したライジングサンは20年以上の運用実績があり、ファンド大賞を受賞していることから、中小型株を見る目は肥えていると判断しました。

スパークス投信は他にも面白そうなファンドがあるので、定期的にご紹介していけたらと思います。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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