久々に個別銘柄のご紹介です。当ブログのアクセスを解析すると、「コニカミノルタ やばい」での検索流入が多く、謎の株価上昇について論じた記事のアクセス数が毎日一定数ある状況です。
そこで一つ仮説を立てました。東証一部上場でそこそこ有名な会社。「社名 + やばい・急騰・急落」などの暴落芸人が良く使うキーワードでアクセスが稼げるのではないかと?
これまでは、四季報で気になった銘柄で株価が比較的安価な銘柄、ネット上であまり紹介されていないマイナーな銘柄に絞って個別記事を書いてきましたが、2年前の投資開始直後から監視していた有名どころの銘柄をいくつかご紹介できればと思います。
今回は1893 五洋建設をご紹介いたします。
1893 五洋建設とは
会社概要
wikipediaから引用です。
五洋建設株式会社(ごようけんせつ、英: Penta-Ocean Construction Co., Ltd.)は、日本の準大手総合建設(ゼネコン)会社の一つ。海外大型工事の先駆で、海洋土木(マリコン)最大手としても知られる。
wikipedeia
近年は陸上土木事業・民間土木事業にも力を入れているが、海洋土木事業(特に浚渫)を得意とし、エジプト・カタール・イラン・シンガポール・韓国・香港・マレーシアなど多くの国で受注・施工実績がある。
1896年 広島県呉市にて前身の水野組を創立。水の土木の水野組の定評を得る。
1945年 本社を広島市に移転。
1962年8月 東証2部、広島証券取引所に上場。
1964年4月 本社を広島市から東京都港区へ移転。8月東証・大証各1部に昇格。
創業から120年を超える超老舗企業で、準大手ゼネコンです。広島の方はマツダスタジアムの建設に携わった事業体としてもなじみのある方が多いと思われます。
広島県呉市が創業地で、第二次世界大戦時の呉の軍港などの工事にルーツを持ちます。
一応、土木(陸上・海上)、建築(住宅、非住宅)とひととおり何でもやりますが、過去にはスエズ運河の改修工事に携わるなど、海洋の土木に強みを持ち実績十分。
近年は洋上風力発電が注目されるなど強みを活かした事業展開を行っています。
業績
株価チャート
早速、株価と業績を見ていきましょう。
例外なくコロナショックにて下落。その後明らかに売られすぎと言うこともあり、コロナショック前以上に株価は上昇中。直近は事前予想よりも低い着地・22年3月期も消極的な予想となり続落中。
PERは10.56倍(2021年6月4日時点)建設業の平均PERが17.63倍。PER高値平均は12倍、安値平均7倍。まだ割安と考えられます。
2021年6月5日時点
PER | 10.56倍 |
PBR | 1.42倍 |
EPS | 80円 |
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
連18.3 | 526,902 | 27,617 | 25,683 | 17,826 | 62.4 | 14 |
連19.3 | 541,949 | 29,232 | 26,569 | 18,899 | 66.2 | 19 |
連20.3 | 573,842 | 33,161 | 32,545 | 23,352 | 81.8 | 24 |
連21.3 | 471,058 | 30,460 | 30,545 | 20,993 | 73.6 | 25 |
連22.3予 | 491,000 | 29,000 | 28,500 | 20,000 | 80 | 23 |
過去5年の業績と予想です。21年3月期の決算はコロナ禍により減収減益となりました。22年3月期は更なる減収減益を見込みます。
四季報2021年春号の予想では過去最高益と出ていましたが、大幅に下回る会社予想となっております。次回の四季報予想はいかに?
配当
配当は増配傾向にあります。
1株配(円) | 記念配当 | |
連18.3 | 14 | 0 |
連19.3 | 19 | 0 |
連20.3 | 24 | 0 |
連21.3 | 23 | 5 |
連22.3予 | 23 | 0 |
株主還元方針については、資本の充実・設備投資など成長投資を行うとともに、株主への利益還元を継続的かつ安定的に行うとのことです。2020年度から配当性向30%を目安としています。
2021年3月期は業績どおりならば減配でしたが、記念配当を加えて増配となりました。22年3月期は今のままの配当性向であれば減配が予想されます。業績次第で配当維持or増配があるかも。
株主優待
株主優待はありません。
投資体験談
保有していないので、ピックアップしたタイミングのみです。
2019年9月。投資を始めて間もない頃、安くて配当がそこそこあり業績がよさそうな銘柄として素人ながらピックアップ。指値に刺さらず、そのまま放置。
その後2021年のマネー雑誌で複数回取り上げられたところで思い出す。
しっかりと銘柄調査を行ったところ洋上風力発電というテーマ株であることに気づく。
来期の業績はコロナ影響の大きかった21年3月期よりも減収減益予想。逆張りは苦手なので、来期の業績見込みを見極めながら、市場が大きく下げたときに押し目買いしたいところ。
まとめ
- PER・PBRは低め
- 増配傾向、配当性向も低め
- 減益予想だが会社予想弱気?
洋上風力発電は今後は国のバックアップもあり、成長が期待される分野。他の事業も土木を中心に安定的な実力を誇ります。海外での大型案件をどれだけ受注できるかが鍵か?
あくまでも投資は自己判断でお願いします。