当ブログで何度も取り上げさせていただいている、ラジオNIKKEI「ザ・マネー」。2021年4月20日火曜日のコーナー「経営トップの素顔」にて取り上げられていたLAホールディングスについて、少し気なって調べてみたところ、成長企業で意外にも高配当銘柄であることがわかりました。
今回は2986 LAホールディングスについて調べてみましたのでご紹介いたします。
2986 LAホールディングスとは
会社概要
LAホールディングスは、「ラ・アトレ」「ラ・アトレレジデンシャル」「LAアセット」を主要グループ会社とし、新築不動産販売事業、再生不動産販売事業、不動産賃貸事業を展開する企業グループ。
2020年7月1日に単独株式移転により設立し、東証ジャスダックに上場。
「ザ・マネー」より
車通勤の帰りにポッドキャストで聴いた「ザ・マネー」やwikipediaの情報によると不動産関連の会社は、新築・中古再生・リフォーム・マンション・建売などそれぞれの分野に特化した会社が多い中、LAホールディングスは複数の事業を手がけることで差別化を図っているとのこと。しかし、何でもやるとなると大手には勝てないため、営業エリアを首都圏に絞っています。
また、おしゃれな内装の物件が多く、富裕層をメインの顧客ターゲットとしているようです。
これにはグループ会社で前身のラ・アトレが近年、新築マンションを他社から買い取り、インテリアなどの付加価値をつけて販売する事業などに取り組んでいることが挙げられるでしょう。
番組内では2022の東証市場再編に向けて、現在時価総額80億円のところ「時価総額100億円を目指す」との明言するなど頼もしい発言がありました。
業績
株価チャート
早速、株価と業績を見ていきましょう。
2020年7月に持株会社制に移行し、上場しなおした関係で株価の推移を比較できる期間は短いですが、2021年2月15日に発表された、2020年12月期本決算・2021年12月期業績見通しにて株価が急騰。やはり大きく業績を伸ばし、増配が好感された模様。四季報予想でも増収増益を予想。PERは何と4.8倍。不動産業の平均PERが17倍と比較的低い傾向にあるもののそれでも破格の数値。PER高値平均は7.5,安値平均が5.0なのでかなりの部類に入ります。
2021年4月6日時点
PER | 4.8 倍 |
PBR | 1.47倍 |
EPS | 123.58円 |
過去5年業績
※LAホールディングスは2020年7月1日に単独株式移転により設立されたため、19年12月期以前は株式会社ラ・アトレの前期実績との比較となっております。
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
連18.12* | 7,720 | 1,196 | 940 | 624 | 118.4 | 14 |
連19.12* | 11,669 | 2,282 | 2033 | 1379 | 261.46 | 50 |
連20.12 | 13,757 | 1,124 | 978 | 650 | 123.6 | 43 |
連21.12予 | 17,700 | 2,100 | 1,900 | 1,300 | 283.9 | 86 |
連22.12予 (四季報予想) | 18,800 | 2,500 | 2,200 | 1,500 | 327.6 | 99 |
過去5年の業績です。20年12月期はコロナ禍の影響で大きく利益を落としましたが、21年12月期からは再び成長軌道に。新築不動産や中古リフォームの引渡しまでには、プロジェクトが始まってからおおむね2年ほどかかるとのことなので、直近2~3年のある程度の見通しは立っているとみても良いと思います。
配当
配当方針については、これまでの「配当性向20%以上30%」から「配当性向30%」と明言しております。現在の株価で換算すると配当利回り6.2%とかなりの高配当銘柄となります。年一回配当なのでご注意を!!
株主優待
株主優待はありません。
気になる点
新築の不動産(商業・ホテル・マンション)を手がける関係で仕方ないのかもしれませんが、自己資本比率が18.1%と低いのが難点。上場不動産会社138社の中では、下から数えたほうが早い状況です。
教訓
- PER・PBR低め
- 業績好調
- 高配当銘柄
- 自己資本比率は低め(不動産業なので仕方ないか…)
自己資本比率が低いのは気になるところですが、PERが低く・高配当となかなか美味しい銘柄です。「ザ・マネー」火曜日「経営トップの素顔」で取り上げられた銘柄は、その後上昇することが多いような気がします。(完全に私の主観です)
あくまでも投資は自己判断でお願いします。