一通り心理学をさくっと学んできたので、応用して行動経済学の著書を購入。図解でわかりやすく、大間々かに理解するのには最適です。
概要
行動経済学の考え方
人間は本来合理的
人間は本来、超合理的。自分の利益を最大化するようになっている。
だが、ダイエット中にお菓子を食べたり、みんながやっているからと赤信号をわたるのは合理的は無い。行動経済学は人間の非合理な部分にスポットを当てている。
ヒューリスティック
ヒューリスティックとシステマティック
ヒューリスティックは直感的、システマティックは熟考的。
この二つを使い分けることが2重過程理論。
カクテルパーティー効果
デパートやスーパーなどで騒がしい場所でも、自分の興味のある話題が館内放送で流れたら即座に反応してしまうような現象。
平均への回帰
プロ野球で、活躍した新人が翌年不調に陥ると、「2年目のジンクス」というがそれは間違い。
初年度だけが特別な成績で、平均に回帰している可能性がある。
代表的なサンプルだけで判断する、「代表性ヒューリスティック」。
プロスペクト理論
意思決定のプロセス
前処理→損得の勘定・確率の計算(現在を重視する傾向がある)→行動。
損得の勘定
人間は、利益よりも損失を重く感じる。
得をするときはリスクを回避する。
損をしているときはリスクをとる傾向が強くなる(ギャンブルなどで負けを取り返そうとする考え方)
低い確率に希望を感じる
宝くじの1等の当選確率は何と0.000005%。収益金の半分はみずほ銀行やらに何やらに持っていかれている完全なゼロサムゲーム。低い確率を過大評価する。
3,000円でジャンボ宝くじを買うくらいなら、投資信託を買いましょう。3,000円×4=12,000円に年利5%。
ナッジ理論
デフォルト
選んで欲しいほうを選びやすくする。例えば、ネットショッピングで「メルマガを購読する」にデフォルトチェックをつけているようなパターン。(ダークパターンといわれ、近々規制が入るかもしれません)
私は全部外しますが…。
所感
先に心理学をある程度学んでから、行動経済学にてをつけるとより理解が深まるような気がします。
本書では、図解が非常に多くわかりやすく解説してあり、初心者向けの著書といえます。反面、個々の事例についてはざっくりと解説してある程度なので、もう少し踏み込んだ説明の欲しい方は、より詳しい著書を読まれたほうが良いかと思われます。
行動経済学については奥が深く、ビジネスやマーケティング、具体的にはwebデザインやサイト運営・営業などの交渉ごとにも応用できそうなので、より詳しい著書も探してみたいと思います。