引き続き、割安株のご紹介です。
ふと楽天証券のスーパースクリーナーにて、PERが15倍以下で連続増益中の銘柄がないかなぁと思っていたところ、株価が手ごろなIT系銘柄を見つけました。
実は、2020年の四季報夏号にてピックアップしておいたにも関わらず完全に放置していた銘柄です。
今回は9702 アイ・エス・ビーをご紹介いたします。
9702 アイ・エス・ビーとは
会社概要
1970年に前身となるインフォメイション・サービス・ビューローを設立。
1985年に社名を現在のアイ・エス・ビーに改めます。
2004年にジャスダック上場。
2010年に東証二部へ指定替え。
2015年に東証一部へ指定替え。
所謂IT企業ですが、主な事業は下記の4つです。
組込み系システムはモバイル端末、モバイルインフラ、自動車、医療向けが中心。
業務系システムは公共・金融・一般的な企業向けの業務システムの開発。
ネットワーク系システムはインフラ環境の構築。
プロダクト事業は、自社独自の技術を融合して、ソリューション提案を行っています。
労働者派遣事業の登録があるので、一般的な独立系IT企業と同様にIT土方と呼ばれる派遣屋をこなしつつ、利益率の高い自社案件比率を高めていくことが課題といえるでしょう。
業績
株価チャート
それでは早速、株価と業績を見ていきましょう。
コロナショックで大きく株価を下げましたが、その後は上昇トレンド。直近はもみ合いの展開が続きますが2021年2月15日に2020年12月期の本決算を発表し、過去最高益を発表したものの株価は特に反応せず。ただ、業績は良くPERも12%とそこそこなので、これからに期待が持てます。
過去5年業績
売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | |
連17.12 | 16,668 | 596 | 627 | 307 | 60.3 | 25 |
連18.12 | 17,441 | 868 | 917 | 546 | 107.1 | 33 |
連19.12 | 22,520 | 1,193 | 1,227 | 633 | 124 | 38 |
連20.12予 | 24,434 | 1,644 | 1,712 | 994 | 94.1 | 63 |
連21.12*予 | 26,000 | 1,770 | 1,850 | 1070 | 94.36 | 29 |
過去5年の業績です。順調に業績を伸ばしています。2021年12月期も過去最高益を予想。
中期経営計画では、2023年度に売上300億円、営業利益24億円、営業利益率8%を目標に掲げています。
※参考 2020年12月期 売上244.34億、営業利益16.44億、営業利益6.7%
配当
配当は増配傾向にあります。
【業績】 | 1株配(円) |
連17.12 | 25 |
連18.12 | 33 |
連19.12 | 38 |
連20.12 | 63 |
連21.12*予 | 29 |
2021年1月1日時点で1対2の株式分割をしているため、単純に配当を2倍すると58円。2020年度は記念配当10円を含むため、実質的に増配となります。
株主優待
株主優待はありません。
投資経験談
まだ所有していないため、ピックアップしたタイミングのみです。
四季報2020年夏号にてピックアップ
初めてまともに買った四季報2020年夏号にてピックアップ。理由は過去5年の業績が伸び続けており、なおかつ株価が3,000円以下と手ごろだったため(当時は株式分割前)
その後、完全に存在を忘れておりほったらかし。
2021年2月 割安銘柄を探していたところ、たまたまヒット。四季報で過去にピックアップしていたのを思い出す。
ネックなのは、信用買い残が一日の出来高の7~8倍ほどあること。直近は上昇しても、売り圧力が大きく大幅な上昇は望めませんが、株価が安いうちに現物で買い増しできればと思います。
教訓
- 四季報、過去5年の業績を重視。
- PER低め
- 信用買い残の多さに注意
信用買い算の多さはネックですが、過去5年増収増益は魅力的です。NASDAQの下落に伴い、日本のIT銘柄も調整に入っています。好業績に関わらず下落中の今がチャンスだと思います。
あくまでも投資は自己判断でお願いします。