【書評】会社四季報2021年新春号 読んでみた

四季報2021年新春号を一通り読み終えました。全体の印象としては、前号よりも増額となった銘柄が多かったように感じます。その分ピックアップが難しかったです。

今回から、ワイド版ではなく通常版です。

全体的な印象

好調な業種は?

前回に引き続き、巣篭もり消費と呼ばれる業界、ホームセンター、スーパー、ドラッグストア、ネットションピングが引き続き好調。ゲーム業界も任天堂、スクエニ、カプコンをはじめとして好調が続いています。

前回イマイチな銘柄が多かった製造業については、今回は増額となっている銘柄が多く見受けられました。ニコチャンマーク、ダブルニコチャンマーク銘柄も多数。慎重な見通しを出している企業が多い中での予想を上回る業績をあげた企業が多かったようです。

イマイチな業種は?

飲食業、旅行、交通は全滅。GoToトラベル、GoToイートで一定の回復は見込まれますが、コロナウイルス第3波の影響で上記の銘柄は非常に厳しい状況となりました。

銘柄ピックアップ

今回銘柄をピックアップした基準は下記の通りです。

  • 前号比増額、会社比強気(ニコちゃんマーク)、大幅強気(ダブルニコちゃんマーク)がある。
  • 時価総額300億円以下(例外あり)
  • 業績右肩上がり(増益見込み)
  • 現在の株価30万円以下 高すぎて買えないものには手を出さない
  • 優待、利回りはあまり考慮しない。

今回、前号比増額・会社比強気を基準としなかったのは理由があります。
前回・前々回の夏号・秋号の予想が大幅減益の慎重予想の会社が多数で、増額であったとしても昨対比では減益となる銘柄が多かったためです。今回の見出しでは「減益幅縮小」「上振れ」「一転黒字」などが多く、「大幅増益」「最高益」などの見出しは少なかった印象です。そのため、前号比よりも過去3年間を比較して増益、増益見込みの銘柄をピックアップしました。

今回気になった銘柄

コロナ禍により、先行き不透明なためインフラ・就業支援など国策銘柄とITネット関連銘柄を多くピックアップしました。約60銘柄ほどピックアップしましたが、そのうちから気になったのが以下の4つ。

3964 オークネット

小売店向けネットオークション。上方修正済み。再増額あるか?

6299 神鋼環境ソリューション

水処理、ゴミ焼却に強い。官公庁の更新需要は底堅い。

6402 兼松エンジニアリング

兼松グループ。環境整備用特装車メーカー。災害復旧工事用途で需要増加。

6556 ウェルビー

障害者への職業訓練や求職活動・職場定着支援。上場から3年以内。

前号から継続して注目

3902 メディカル・データ・ビジョン

医療機関、製薬向けに医療・医薬品データのネットワーク化と利活用の両サービスを提供。

2819 エバラ食品工業

焼き肉のたれでおなじみ。巣篭もり銘柄。上方修正済み。再増額あるか?

※【参考】前号ピックアップしたのに買わずに後悔した銘柄達

3040 ソリトンシステムズ

セキュリティ関連。株価は少々高め。

6967 新光電気工業

半導体パッケージ。業績絶好調で急騰していきました。

7483 ドウシシャ 

ブランド品などを量販店向け中心に卸売り。自社開発商品もあり。

まとめ

今回は予想が難しい…。逆張りは痛い目にあっているので、伸びている銘柄を追い続けたいです。

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