【株ブログ】1724 シンクレイヤ

四季報夏号でピックアップしていたにもかかわらず、後述するMSワラントの説明が面倒だからと言う理由で記事を書いていなかったシンクレイヤ。ケーブルテレビ向けのネットワーク通信網の構築を行う会社で業績は絶好調です。他の気になった銘柄を全スルーして、シンクレイヤを買ってしまったのでそろそろと思い、記事にすることとしました。

今回は1724 シンクレイヤをご紹介いたします。

1724 シンクレイヤとは

会社概要

wikipediaからの引用です。

シンクレイヤ株式会社（Synclayer Inc.）は、愛知県名古屋市中区に本社を置くケーブルテレビ事業者向けのソリューションを行う企業。

wikipedia

沿革

• 1962年（昭和37年）5月2日 – 愛知電子株式会社を設立。
• 2002年（平成14年）7月 – 現社名に変更。
• 2003年（平成15年） 2月 – JASDAQ市場に上場。
• 2014年（平成26年）10月 – 奥田電気工業株式会社を子会社化

事業概要

ケーブルテレビ事業において、ネットワークづくりを行う同社。電波やデータ等の情報を送るヘッドエンドから、各家庭で受信するまでのあらゆる装置や仕組みをつくっています。ケーブルテレビで通信を行ううえで「FTTH（光ファイバー)での高速通信」がキーになりますが、シンクレイヤでは光ファイバーを使った最適なネットワーク構成を事業者に提供しています。

メインとなるのはシステム用の機器の開発・製造。主にケーブルテレビ事業者に対して、その施設の構築に関し、システム全般を効率的にまとめ上げ、システムの設計、機器の選定、施工、保守管理等を行う「トータル・インテグレーション部門」と、システムに最適な機器の開発、選定、製造、販売を行う「機器インテグレーション部門」があります。

事業の主要な販売先はケーブルテレビ事業者であり、ケーブルインターネットシステムを含めたケーブルテレビシステムが主力商品となります。

業績

株価チャート

株価と業績を見ていきましょう。

2019年12月期は過去最高益を記録したものの、コロナショックも有り大暴落。

2020年12月期は減益となりました(それでも、EPS140円を超えているのですが…)

2021年12月期は当初見込みから上方修正し、二年ぶりの過去最高益更新を予定。6月期中間決算では通期上方修正＆増配と絶好調でしたが、後述するMSワラント発行が嫌気され一時的に急落。現在はMSワラントの行使が進んでいることもあって、株価上昇中です。

予想PER6.5倍/PBR1.12倍と指標上はかなりの割安。PER高値平均11.8%,安値平均でも4.2%ですので、相当安く買い場であると感じます。

（2021年10月22日時点)

MSワラントって何？

ここで、上記で少し出てきたMSワラントについてご紹介します。

MSワラントは企業の資金調達方法の一種なのですが、株式市場では「ネガティブな材料」と判断されることが多いです。

MSワラントとは、「Moving Strike Warrant（ムービング・ストライク・ワラント）」の略で、「行使価格修正条項付新株予約権」です。「前日の株価終値よりも安い価格で購入できるように、購入価格を修正する新株予約権」となります。

一連の流れは下記のようになります。

上記のように引き受け先となる証券会社が利益を上げるために「空売り」を仕掛けてきます。その結果

• 新株発行による１株あたり価値の希薄化で株価が下がる
• 引受先による空売りで株価に下落圧力がかかる

となり、株価下落の要因となります。

過去5年業績

過去5年の業績と予想です。営業利益は順調な右肩上がり。

2021年12月期は過去最高益予想ですが、2Q時点ですでに進捗率80％に達しており、通期の更なる上方修正が期待されます。

配当

配当に関しては増配傾向です。

株主優待

優待はありません。

まとめ

• 業績絶好調
• MSワラント発行！しかし行使完了間近。
• 割安株

業績絶好調にもかかわらず、割安のまま放置されている同社の株。MSワラント発行という、追い討ちもありましたが、行使完了後に上方修正を発表すれば株価は一気に上がっていきそうな感じもあります。

あくまでも投資は自己判断でお願いします。