【鎌倉投信】結い2101【好成績投信の中身を拝見】

2021年5月、遅ればせながら、新垣結衣さんが結婚してしまいました。と言うことでかなり強引なこじつけですが、結い2021のご紹介です。

「顔の見える投信」の人気が高まっていますが、今回ご紹介する結い2021は、「いい会社」への投資を行う長期投信です。

今回は、結い2021についてご紹介いたします。

結い2021とは

結い2021は独立系投資法人である鎌倉投信が運用を行うアクティブファンドです。

鎌倉投信は「2101年」という次なる世紀に向けて、‘人と人’ ‘世代と世代’ を “結ぶ” 豊かな社会を、皆様と共に創造したいという想いを込めて、この投資信託を「結い 2101」と命名しました。

投資コンセプトは下記の通りです。

  • 国内を中心に、社会との調和の上に発展する次のような企業の株式に投資することにより運用をおこなうことを基本とする。

目論表に記載されている結い2101の特色は下記の通りです。

投資哲学

投資は「まごころ」であり、金融とは「まごころの循環」である。

運用基本理念

「これからの日本に必要とされる企業に資金を投じる」を基本理念とします。

運用コンセプト

日本の良さを実感できるファンドとするため、「人・共生・匠」をテーマに、
① 優れた企業文化を持ち、人財を活かす企業(人)
② 循環型社会を創る企業(共生)
③ 日本の匠な技術、感動的なサービスを提供する企業(匠)
などを中心に投資をおこないます

実は投資対象を絞り込む上で、投資対象となる企業には上場企業 約3,600社、非上場企業 約5,000社が投資対象と非上場企業が含まれているのが大きな特徴です。

結い2101は「いい会社」への投資を行いますが、鎌倉投信の考える「いい会社」とは下記の通りです。

会社に関わるすべてのもの(ステイクホルダー)との調和を図りながら成長する会社です。自己の利益を過度に重視し、短期的な利益追求に奔走する会社ではありません。社員とその家族、取引先、顧客・消費者、地域社会、自然・環境、株主等を大切にし、持続的で豊かな社会を醸成できる会社に投資します。

「結い2101」を知る|鎌倉投信

こういう会社に就職したいなぁ。と思うので、学生のかたも是非参考にしていただければと思います。

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基本情報(為替ヘッジなし)

設定日2010年3月29日
償還日無制限
購入時手数料なし
信託財産留保額なし
管理費用
(含む信託報酬)
年率1.1%(税込)
分配金年1回(9月)

基本情報は上記の通りとなります。アクティブファンドですが、管理費用は1.1%と安めで、信託財産留保額はなし。

2010年設定と10年戦士となるファンド。ライバルと思われるひふみプラスコモンズ30の管理費用は1.078%でコスト面ではやや見劣りします。

本ファンドは、鎌倉投信のみでしか購入することが出来ないため、鎌倉投信に証券総合口座を開設する必要があります。

構成銘柄

月次レポート・目論見書を拝見

公式サイト・証券会社の銘柄紹介で閲覧することの出来る、月次レポート・目論見書・運用報告書を元に、どのような運用方針でどんな銘柄に投資しているかを確認します。

月次レポートは、前月末の情報であり、リアルタイムな情報ではありませんが、長期投資と言う目線で考えればクリティカルな問題にはならないと考えます。

結い2101の月次レポートでは、新規買い付けを止めた銘柄やその理由、例外事項など包み隠さずオープンにされています。こういった情報を公開する姿勢は本当に頭が下がります。

早速最新のレポートから構成銘柄についてみていきましょう。

業種は非常に多くなるので割愛します。

投資先のテーマ別は下記の通り。

テーマ比率
34.3%
共生33.1%
32.5%

構成銘柄上位10位については下記の通りです。(2021年4月末時点)

銘柄名テーマ比率
ニッポン高度紙工業1.3%
鈴木1.2%
ライフネット生命保険1.2%
サイボウズ1.2%
三洋化成工業1.2%
第一稀元素化学工業1.2%
KOA共生1.2%
タムロン1.2%
ユニオンツール1.2%
シマノ1.2%

組み入れ銘柄数は67銘柄。ライフネット生命やサイボウズ以外、正直知らない会社ばかりです。

なんと全銘柄の詳細をHP上で公開しています。

個人的な注目銘柄は下記です。

第一稀元素化学工業

ジルコニウムの原鉱石から製品までをグループ内で一貫生産できる世界で唯一の会社であり、社員を大切にする経営をおこなっている会社

株価チャートを見てみると綺麗な右肩上がり。

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パフォーマンス

基準価額推移

設定来、基準価額は2021年5月末日時点で、21,068円

設定来から地味ながらも着実に資産を増やしています。

純資産は480億円ほど。

過去のパフォーマンス

2021年5月末時点の情報です。

期間騰落率
1年前から+10.6%
3年前から+8.3%
5年前から+33.9%
設定来+118.3%

設定来からみると、+118.3%です。

リスクを抑えながら安定的な成長を享受できるように、長期的に年率4%の成長、基準価額の変動リスクを年率10%以下(市場の半分)に抑えることを目標としており、爆発的なリターンとはいえないものの安定した成長を続けています。

まとめ

月次レポートやHPでの説明を見ていると、投資家に必要な情報を公開し透明性の高い運用を目指していることが伺えます。こういった投資家目線の会社は非常に良いですね。

投資対象の企業についてもオープンにされているため、まだあまり知られていない企業を発掘するのにも役立つかも知れません。

ネックなのは鎌倉投信での直接販売のみの点。ネット証券で買えたらなぁ…。

※あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

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