以前2628 iFreeETF 中国科創板50という面白そうなETFが2021年4月8日に東証に上場することをご紹介いたしまいたが、同日に中国のグレーターベイエリアの先進企業を集めたETFも上場することがわかりました。ちょうど銘柄コードが連番の2629となる予定です。
今回は、2629 iFreeETF 中国グレーターベイエリア・イノベーション100(GBA100)についてご紹介いたします
2629 iFreeETF 中国グレーターベイエリア・イノベーション100(GBA100) とは
香港・マカオ・中国の広東省の3地域からなる「グレーターベイエリア(粤港澳大湾区)」に本拠地を有する革新的な企業100社を構成銘柄とした株価指数である「GBA Innovation 100インデックス」を円換算した値に連動する投資成果をを目指す東証に上場予定のETFです。
グレーターベイエリア(GBA)とは香港・マカオと中国広東省の9都市(広州、深セン、珠海、仏山、恵州、東莞、中山、江門、肇慶)を指します。
(※Game Boy Advanceではないですよ)
GBAには経済特区があり最先端のイノベーション企業が集まる深セン、物流の起点としての広州、国際金融センターとしての有名な香港などの先端都市があります。
香港は国家安全維持法が施行され、今後も自由貿易が維持されるかどうかは不透明です。
深センはテンセント、ファーウェイ、BYD、ZTEなどのハイテク企業の多くが本社を構え、「中国版シリコンバレー」とも呼ばれる活気のある地域です。
深セン証券取引所に上場する公表する指数 980001 に連動する予定で、直近の値動きは下記になっております。
基本情報
配当月 | 2月 |
配当利回り | 未定 |
経費率 | 0.748%(税込) |
基本情報は上記の通りとなります。年1回配当があるとのことですが未定です。2628 STAR50ほどではないですが経費率が0.748%と高くこのあたりが許容できるかがポイントとなります。
構成銘柄
構成銘柄上位10社については下記の通りとなっております。(2021年2月6日時点)
銘柄名 | 構成比率 |
---|---|
テンセント | 9.4% |
中国平安保険 | 9.4% |
招商銀行 | 7.4% |
美的集団 | 7.0% |
香港証券取引所 | 6.5% |
グリー・エレクトリック | 4.3% |
Luxshare-ICT | 3.5% |
中信証券 | 3.5% |
チャイナ・バンカ | 2.8% |
HAI TIAN | 2.6% |
一位のテンセントは「WeChat」などのコミュニケーションサービスを提供する企業でおなじみ。中国平安保険、招商銀行といった金融関係が続き、生活家電の美的集団がランクイン。STAR50がグローバルに活躍する新興企業だったのに対し、どちらかと言うと内需中心で、米中貿易摩擦の影響は少なそうです。
セクター比率を見ると圧倒的にIT分野が28%、金融が26%、一般消費財が14.5%と続き、景気に敏感といえるでしょう。
メリット
中国の成長企業に投資できる
中国のこれからの発展を支える地域 GBAに拠点を置く革新的な企業へ円で投資できます。STAR50と比べると内需中心ということもあり、成長と安定を両立した投資先として候補に入れたいところです。
デメリット
経費率が高い
他の代替のETFが存在しないためか、経費率は0.768%と非常に高く設定されています。
中国リスク
米中貿易摩擦のリスクは低いとしても、そこは何といっても中国企業。ETFならある程度リスクは分散できるものの、あの怪しい政権ですから、何が起こるかはわかりません。
まとめ
同日に東証に上場予定のSTAR50とともに、中国企業に円で投資できるのがメリットです。ただし、経費率が非常に高く、しばらくは様子見です。
中国系のIT企業に投資をするならアリババやテンセントなど含み、国営企業を除いたCXSEもしくはXSOEで良いような気もします。