松井証券がiDeCoの取扱商品を大幅拡充していた

最近の株価の上昇に気をとられて、全くの手付かずになっていたiDeco。知らぬ間に自分の運用している楽天証券のiDecoの資金は増えていましたが、他の証券会社の情報収集がおろそかになっていました。

ネット証券大手の松井証券が、それまでの12本から40本へ大幅拡充していました。その中身を見ていきましょう。

iDeCoの対象商品大幅拡充

2020年10月18日よりこれまでの12本から40本へ大幅拡充を行いました。(ターゲットイヤーはまとめて一本扱い)

運用商品名運用会社・
商品提供会社名
信託報酬
(税抜)
One DC 国内株式インデックスファンドアセットマネジメントOne0.14%
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)三菱UFJ国際投信0.14%
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)三菱UFJ国際投信0.14%
<購入・換金手数料なし>
ニッセイJPX日経400インデックスファンド
ニッセイアセットマネジメント0.20%
ひふみ年金レオス・キャピタルワークス0.76%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス三菱UFJ国際投信0.09%
iFree NYダウ・インデックス大和アセットマネジメント0.23%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)三菱UFJ国際投信0.09%
楽天・全米株式インデックス・ファンド
(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))
楽天投信0.12%
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス三菱UFJ国際投信0.19%
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))
楽天投信0.12%
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)三菱UFJ国際投信0.10%
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)三菱UFJ国際投信0.10%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)三菱UFJ国際投信0.10%
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド
(確定拠出年金)
三菱UFJ国際投信0.12%
eMAXIS Slim 国内債券インデックス三菱UFJ国際投信0.12%
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス三菱UFJ国際投信0.14%
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>アセットマネジメントOne0.20%
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド三菱UFJ国際投信0.34%
iFree 新興国債券インデックス大和アセットマネジメント0.22%
eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)三菱UFJ国際投信0.60%
たわらノーロード国内リートアセットマネジメントOne0.25%
eMAXIS Slim 国内リートインデックス三菱UFJ国際投信0.17%
たわらノーロード先進国リートアセットマネジメントOne0.27%
eMAXIS Slim 先進国リートインデックス三菱UFJ国際投信0.20%
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)日興アセットマネジメント0.37%
ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)日興アセットマネジメント0.37%
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)三菱UFJ国際投信0.14%
三菱UFJターゲット・イヤー・ファンド2030
(確定拠出年金)
三菱UFJ国際投信0.34%
三菱UFJターゲット・イヤー・ファンド2035
(確定拠出年金)
三菱UFJ国際投信0.36%
三菱UFJターゲット・イヤー・ファンド2040
(確定拠出年金)
三菱UFJ国際投信0.36%
三菱UFJターゲット・イヤー・ファンド2045
(確定拠出年金)
三菱UFJ国際投信0.36%
三菱UFJターゲット・イヤー・ファンド2050
(確定拠出年金)
三菱UFJ国際投信0.36%
三菱UFJターゲット・イヤー・ファンド2055
(確定拠出年金)
三菱UFJ国際投信0.36%
三菱UFJターゲット・イヤー・ファンド2060
(確定拠出年金)
三菱UFJ国際投信0.36%
セレブライフ・ストーリー(2025)SBIアセットマネジメント0.44%
セレブライフ・ストーリー(2035)SBIアセットマネジメント0.44%
セレブライフ・ストーリー(2045)SBIアセットマネジメント0.44%
セレブライフ・ストーリー(2055)SBIアセットマネジメント0.44%
みずほDC定期預金1年定期みずほ銀行

正直な感想。やりやがったな…松井証券…という感じです。

というのも、運用商品は35本までと制限があります。35本という制限がある以上、商品を追加する余地を残しておかないと、後発の優れた商品が出てきた際に、商品を取り扱うことが出来なくなってしまいます。

松井証券は、運用商品を12本に押さえながら、低コストで高パフォーマンスの投資信託商品が出揃うのを待って、満を持して商品を追加してきました。

SBI証券のオリジナルプランとセレクトプラン

過去にSBI証券は、iDeco開始直後に運用商品の制限ぎりぎりまでいきなり埋めてしまい、新規の商品を取り扱う余裕がなくなるという失敗をやらかしています。

一度決めた運用商品群を入れ替えるとなると運用している人の了解をとる手続きが必要になり、非常に面倒なんです。その後、もともとあった運用商品群をオリジナルプラン、新しく商品を入れ替えたプランをセレクトプランとして、別の証券会社であるかのように取り扱うというウルトラCで対応しました。オリジナルプランからセレクトプランに乗り換えるには別途書類での手続きが必要になります。ただし、セレクトプランもすでに36本。また新たにプランを作るのでしょうか…。

注目の商品ラインナップ

ここからは、追加された商品の中から注目の商品をピックアップします。

eMAXIS Slim シリーズ 全世界株式(オール・カントリー)、(S&P500)etc…

低コストで人気のeMAXIS Slim シリーズから「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」の一位 全世界株式(オール・カントリー)、二位のS&P500をはじめとして、eMAXIS Slimシリーズを一気に9本も追加してきました。9本の中にはつみたてNISA対象外の 国内リートインデックスと先進国リートインデックスも含まれます。

これまで、 先進国株式インデックス、新興国株式インデックス、先進国債券インデックス、バランス(8資産均等型)の取り扱いがありましたが、これで一気に低コスト投信が揃ったことになります。

SBI証券が取り扱っているセレクトプランよりもeMAXIS Slimシリーズが充実してしまうことになりました。

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)・楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)

個人的に衝撃なのがこちらです。今まで上記商品をiDecoで取り扱っているのは楽天証券のみということで楽天証券を選択しているユーザも多かったのではないかと思われます。

楽天証券の場合は取扱商品数が31本(ターゲットイヤーを一つにまとめると29本)であまり商品の追加の余地が無いのがデメリットですが、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)の取り扱いが楽天証券だけというメリットがなくなってしまったのは大きな痛手です。商品追加があるのか、SBI証券のような新たなプランを創設するのかが注目されます。

まとめ

iDecoで先行していたSBI証券と楽天証券のいいとこ取りをしたようなラインナップとなってしまった松井証券。正直これから新規でiDecoを始めるなら、松井証券をお勧めします。

楽天経済圏で生活するなら、楽天証券。
IPOを狙うならSBI証券。
米国株中心ならマネックス証券でしょうか。

もちろん、iDecoだけ松井証券で運用して、つみたてNISAや個別株は別の証券会社で…ということも可能ですが、面倒なんですよね…。

このあたりは個人の好みで選びましょう!

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